【島崎英純】2023YBCルヴァンカップ・グループステージ第3節／川崎フロンターレvs浦和レッズ・試合レビュー『メンバー刷新でも振れなかったチームスタイル。スコアレスドローに中で見えた数々の光明』

2023年04月06日 8時00分　
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©Yuichiro Okinaga

奮起を促す

YBCルヴァンカップ・グループステージはバックアッパーたちにとって熾烈なコンクールの場だ。浦和のマチェイ・スコルジャ監督から発せられるメッセージは明確である。

『立場を欲するのならば、相応の力を見せろ』

リーグ戦で4連勝中のスターティングメンバーの中で今回のゲームに”参加”したのはベンチ入りを含めてGK鈴木彩艶とMF伊藤敦樹のふたりだけ。他の選手たちは態度や言葉ではなくプレーでその存在価値を示す舞台を与えられたわけで、ある意味言い訳のできない状況下に置かれたわけである。

伊藤がボランチで先発したのは負傷明けの柴戸海のコンディションが留意されたのかもしれない。ベンチには他にも新卒の堀内陽太も居たが、スコルジャ監督はこのポジションに関してだけは担保を掛けた。この判断は正しかったかもしれない。特に前半はポゼッションを高める川崎フロンターレに対して中盤中央の伊藤が絶大なプレス&カバーを施して浦和守備網の破綻を防いでいた。

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