浦和レッズ・2023沖縄キャンプレポート7日目/1月17日(火)−『第2段階』へ。岩尾憲に、”スコルジャ流”のチームコンセプトの意図を聞いた

©Hidezumi Shimazaki

”スコルジャ流”の片鱗

1月15日のトレーニングマッチvs沖縄SV戦を経て、マチェイ・スコルジャ監督率いる浦和レッズの沖縄キャンプは次なるステップへと突入した感がある。

キャンプ開始から1週間の期間はいわば今季のチームコンセプトを選手たちに植え付ける作業に費やされていたように思う。前線からのハイプレス、それに伴うチーム全体での連動、必然的に保つ必要が生じるハイライン、中央エリアを締め、相手をサイドエリアへ追い込んでいくディフェンスワーク、手数をかけずに相手ゴールへ向かい、サイドアタック、あるいはハーフスペースを突くを基盤とした攻撃などは早期に指導がなされていて、今季の浦和の特徴を端的に表しているように思う。

一方で、数多くの選手が敵陣へ殺到するさまは小気味よく、爽快感を伴う。一方で、チーム全体が前傾姿勢になれば当然自陣スペースを空ける機会が増え、そこを相手に突かれればピンチシーンを招くリスクも負う。

スコルジャ監督は、そのリスクをある程度許容している。だからこそ局面における個人スキルの高さを求めていて、その責任の所在もはっきりさせようとしているように見える。

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