【2022シーズン総括・前編】リカルド・ロドリゲス監督体制の苦悩と変遷。キャンプ時に見せていた危うさ。停滞と飛躍。揺れ動いたチーム

©Takehiko Noguchi

キャンプ時に感じた不安

リカルド・ロドリゲス監督体制は2年間で終焉を迎えた。その成績は、2021シーズンはJリーグ6位、YBCルヴァンカップ準決勝敗退、天皇杯優勝。そして2022シーズンはJリーグ9位、ルヴァンカップ準決勝敗退、天皇杯3回戦敗退、AFCチャンピオンズリーグ決勝進出(決勝は来年2月開催予定)、そしてFUJI FILM SUPER CUP優勝。Jリーグ、天皇杯では初年度よりも成績を下げたが、Jリーグ王者の川崎フロンターレと覇を競ったFUJI FILM SUPER CUPを制し、ACLでも決勝進出という純然たるノルマを達成した点は間違いなく評価できる。

一方で、初年度から2年目へと移り変わる中で変遷したチームスタイル、戦術・戦略については一定の考察が必要だと思っている。クラブが掲げる指針と合致していたのか、選手補強策と現有戦力の陣容を踏まえて現チームに伸び代があったかなどの点を踏まえて、ロドリゲス監督が3シーズン目の指揮を執るべきだったのか、あるいは新監督で新シーズンに臨むべきなのかの評価は定めなければならない。ただし、それは監督ひとりに負うものではなく、クラブフロントを含めた浦和全体の取り組みとして捉えなければならない。冒頭で述べておくが、個人的には、ロドリゲス監督はクラブサイドから厳しいタスクを課され、限られた戦力を用い、コロナ禍という厳しい環境下に晒されながら、出来得る限りの努力を重ねた、高い評価に値する指揮官だったと思っている。

1月中旬から実施された沖縄県金武町でのプレシーズンキャンプ。トレーニング初日から取材をした筆者が感じたのは異様なまでの静けさだった。

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