想定外の布陣を強いられるも、ビハインドを覆してチーム力を示す【島崎英純】2022Jリーグ第28節/鹿島アントラーズvs浦和レッズ・レビュー

©Takehiko Noguchi

苦肉の陣容

厳しい戦いを強いられた。

リカルド・ロドリゲス監督も試合後の会見で詳細を語らず、エビデンスがないために詳細は記せないが、今節の浦和レッズはベストメンバーを組めなかった(酒井宏樹に関しては試合後、浦和レッズ広報部より右足ふくらはぎ肉離れとの発表があった。全治は不明)。AFCチャンピオンズリーグ準決勝の全北現代戦から中8日のゲームでGK西川周作、MFダヴィド・モーベルグ、DF酒井宏樹、MF大久保智昭、MF江坂任といった主力を欠いた状態で試合に臨まねばならなかったのは正直手痛い。

GKは今季リーグ戦初先発の鈴木彩艷。バックラインは酒井の代わりに宮本優太が右サイドバックに入り、センターバックは不動の岩波拓也&アレクサンダー・ショルツ。そして左サイドバックは全北戦と同じく大畑歩夢が務めた。そしてダブルボランチも岩尾憲と伊藤敦樹という鉄板コンビだったが、攻撃陣の陣容はかなり変容した。

トップ下に小泉佳穂を据えたうえで、右MFに関根貴大、左MFに松尾佑介。そして1トップにはキャスパー・ユンカーが先発で抜擢された。注目はやはり、浦和の攻撃が機能するか否か。いや、その前に前線からの即時奪回守備がしっかりと成されるかが心配だった。岩政大樹監督が新たに就任した鹿島アントラーズは前任のレネ・ヴァイラー監督体制からの変化を目論んでポジション力を高めようとしている。浦和としては彼らのパスワークを寸断する高速アプローチと前線プレス&チェイスが必須で、まず、このチーム戦術をスムーズ化させないと苦戦は免れないと感じた。

(残り 4129文字/全文: 4868文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

1 2 3
« 次の記事
前の記事 »