パリの凄み、浦和の戦略。浦和目線で試合を分析【島崎英純】[エアトリ presents Paris Saint-Germain JAPAN TOUR 2022]・パリ・サンジェルマン戦レビュー

©Takehiko Noguchi

6万超えの観衆の下で

埼玉スタジアムに61,175人もの大観衆が詰めかけた。浦和レッズのサポーターはもちろん、パリ・サンジェルマン(以下、パリ)のユニホームやグッズを身に着けた方も多く見受けられ、この試合への関心度の高さが如実にうかがえた。コロナ禍を挟み、エンターテインメントやスポーツは観客動員の問題に直面しているが、そのコンテンツに魅力があれば、これだけの人々を引き寄せられる。その意味において、サッカーという競技が備え持つポテンシャルはまだまだ十分にあると再認識させられた。

パリは前回の川崎フロンターレとのゲームからスターティングメンバーを大きく入れ替えた。2戦連続で先発したのはFWのキリアン・エムバペのみ。システムは前回と変わらず3-4-1-2で、GKは第1戦で先発したジャンルイジ・ドンナルンマと実力伯仲のケイラー・ナバス。3バックはリベロにダニーロ・ペレイラを据え、右にティロ・ケーラー、左にアブドゥ・ディアロのライン。ダブルボランチはプレーメーカーのマルコ・ヴェッラッティと弱冠16歳の新星、ワレン ザイール=エメリ。右サイドアタッカーはディナ・エビンベ、左サイドアタッカーはフアン・ベルナトで、トップ下にスペイン代表のパブロ・サラビア。そして2トップはエムバペとマウロ・イカルディだった。

かたや浦和はリカルド・ロドリゲス監督が新型コロナウイルスの陽性判定を受けて療養中のため、代わりに小幡直嗣コーチが指揮を執った。システムは定形の4-2-3-1で、GK西川周作、4バックは右から酒井宏樹、岩波拓也、知念哲也、明本考浩。ダブルボランチは岩尾憲と伊藤敦樹のコンビで、右MFにダヴィド・モーベルグ、左MFに関根貴大。トップ下には小泉佳穂が入り、1トップは松尾佑介だった。浦和は前節の清水エスパルス戦からアレクサンダー・ショルツがベンチ入りからも外れ、代わりに知念を入れた以外は先発メンバーを代えなかった

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