前半の惨状から一転、後半はショットガンが炸裂【島崎英純】2022Jリーグ第11節・横浜F・マリノス戦レビュー

©Takehiko Noguchi
機能不全を起こした右サイド
今節に関してはリカルド・ロドリゲス監督の選手起用法に疑問符が付いた。ハードスケジュールの中でターンオーバーを施さねばならない事情があるとしても、その人材配置自体が悪手だった感が否めない。GKとバックラインの陣容はともかく、中盤と前線の布陣はかなり歪で、機能不全は明らかだった。
平野佑一と柴戸海のダブルボランチは前節のサンフレッチェ広島戦での反省を踏まえた縦関係をほとんど築けなかった。このふたりのプレースタイルを加味すれば平野が後方、柴戸が前方のポジション配置が適切だろうが、柴戸は横浜F・マリノスの秩序的な前線プレスワークに危機感を覚えて後ろ髪を引かれるように立ち位置を下げた。またキャスパー・ユンカーを1トップに、アレックス・シャルクを中央のトップ下に置いて右に小泉佳穂、左に関根貴大を擁した前線配置は攻守両面でコレクティブ性を減退させてしまった。
横浜FMのケヴィン・マスカット監督が志向する4-2-3-1システムは果敢な攻撃性と緻密な守備ブロックが共存する高質なものだった。まず、自陣からのビルドアップでは常に後方をGK+2センターバックに定め、そのうえで中盤にパスレシーバーを確保する。特徴的なのは左サイドバック・小池龍太の偽サイドバック化で、彼が中盤中央を取ることで浦和側は誰が彼のマークに付くのかを整理できずに壊滅的なダメージを負った。
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