【コラム】AFCチャンピオンズリーグ・グループステージ総括。実利と自信を得た意義ある結果【島崎英純】
見事にタスクを果たす
浦和レッズはタイ・ブリーラムでのセントラル方式でのグループステージFで大邸FC(韓国)、ライオン・シティ・セーラーズ(シンガポール)、山東泰山(中国)と決勝トーナメント進出を懸けて各2試合ずつを戦い、4勝1分1敗、得点20・失点2の勝ち点13で2位に入り、今大会のレギュレーションに則ってグループステージ突破を決めた。
今大会における浦和のゲーム内容は安定していた。初戦のライオン・シティ戦では相手右サイドの守備組織不備を巧みに突いて試合開始早々から主導権を握り、新戦力のダヴィド・モーベルグやキャスパー・ユンカーらが4ゴールしたうえでオウンゴールの1点に抑えて快勝スタートを切った。ライオン・シティにはMFマクシム・レスティエンヌ、FWキム・シンウク、MFジエゴ・ロペス、DFペドロ・エンヒッキと、要所で個人能力を兼ね備える外国人選手がいたが、彼らのパーソナリティを発揮させる前に組織力で打破した点に浦和の凄みを感じた。ライオン・シティは第2節の大邸戦で3-0の大番狂わせも演じており、リアクションからのカウンターやセットプレーの威力は水準以上だった。しかし、浦和はそんな難敵にまったく動じなかった。個人的には、今回のグループステージで最も重要で意味があったゲームとしてこの一戦を挙げたい。
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