【FUKUDA’S EYE2022】福田正博:『滲み出るリカルド・ロドリゲス監督の理念。“MFのFW化”への期待』

得点力のあるMFモーベルグはロドリゲス監督の志向にマッチする選手/©Takehiko Noguchi

『MFのFW化』

 浦和レッズは今シーズン途中にMFダヴィド・モーベルグを獲得し、そのモーベルグは初出場したJリーグ第5節のジュビロ磐田戦でさっそくゴールを決めてチームに貢献した。

 今季序盤の浦和は決定機を作っているのに点を決められない状況が続いた。そのために、やはり確実に得点をできるストライカーが必要だという意見が出るようになった。これも一つの考え方として当然だと思う。リカルド・ロドリゲス監督が最終的にどのようなスタイルを求めているのかは分からないが、プロサッカーチームが果たすべき目的は試合に勝利すること以外にない。そのための手段として選手の人選がある。FWがいない、MFが多いというのはあくまでも傾向であって、フィールドプレーヤーに関しては別にサッカーのルールでポジションの有無が定められているわけでもない。ただ、決定機を生かせずに得点を挙げられない状況が続けば、そのような評価を下されても仕方がない。

 純粋なFWが少ないチーム構成はロドリゲス監督体制の特徴だ。特徴には必ず長所と短所がある。長所が発揮されれば称賛され、短所が露呈すれば批判される。プロスポーツの世界での特徴は常に表裏一体で様々な“顔”を見せる。特にその特徴が独特で個性的なものであるならば、その現象はくっきりとした差となって表れる。

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