宇賀神のスーパーゴールが炸裂! 攻守共に機能した浦和が堂々の決勝進出【島崎英純】2021天皇杯準決勝/セレッソ大阪戦レビュー
リカルド・ロドリゲス監督が選択したスターティングメンバーの人選は絶妙だった。左サイドバックに宇賀神友弥を配備し、その前方に明本考浩を据えたことで攻守両面のプレーレベルが引き上がったからだ。セレッソ大阪のストロングポイントがサイドアタックであることは明白で、相手MFとサイドバックをどのように監視し、さらに後方へ押し止めるかはこのゲームの趨勢を決める重要なファクターだった。右サイドは関根貴大と酒井宏樹という強力なユニットで担保できて、計算が立っていた。問題は左サイドで、攻撃特性に優れる山中亮輔を起用する選択肢もあったが、これはオープンプレーになる可能性が高まるだけにギャンブル的な要素を孕んでいた。一方で、明本をサイドバックで起用すると彼の攻撃性能を活かし難くなる弊害があった。そこでロドリゲス監督は幾つかの懸念を鮮やかに払拭する采配を施した。豊富な経験を備え、攻守両面でアクセントを付けられる宇賀神を左に置き、その安定感を高める。その結果、C大阪右MFの坂元達裕は明らかに宇賀神との対峙を嫌がっていたし、右サイドバックの松田陸は明本の強烈なアプローチ&プレスに苦しめられて敵陣へ打って出るタイミングを見失っていた。
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