坪井慶介:『浦ツボ-Tsubo’s Target』特別編−『阿部勇樹、引退』

誰もが現役を退く時が来ます/©Jun Kataoka

決断を尊重します

 阿部勇樹が今季限りでの現役引退を表明しました。

 プロサッカー選手は、いずれ誰もが現役を退く時がきます。個人的な思いとしてはいつまでもピッチでその勇姿を見せてほしいと願っていましたが、最終的には彼自身が決断することですから、僕からは「お疲れ様でした」という声を掛けることしかできないです。

 僕もプロサッカー選手を引退した身です。それを決断した当時は自身のパフォーマンスに納得できないことへの割り切りがはっきりできたので、長く現役生活を続けさせてもらった分、引き際を自分で決めさせてもらったことにありがたみを感じていました。

 阿部も会見の場で、『1年前のサッカーがしたいという思いと今とでは、サッカーをしたいという思いに少し変化があった』と語っていましたよね。彼は素晴らしいクオリティのプレーを見せてきた選手ですから、近年は自身のプレーに納得できない部分もあったのでしょう。試合に出場するか否かという問題ではなく、あくまでも自身の感覚的な部分に拠るところがあったはずです。

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