【短期集中企画】“最強チーム”を打ち破れ! 川崎フロンターレのチームスタイル、プレー傾向を徹底分析−守備編『即時奪回の鍵は誘導』

©Takehiko Noguchi

守備も“最強”

 “最強チーム”、川崎フロンターレを打ち破るための方策を練る企画。今回は川崎の守備について考察。

 川崎のリーグ戦失点数は33試合で21失点。1試合平均は0.6点で、これはリーグトップの数字である。川崎は得点数でも33試合70得点で横浜F・マリノスと並びリーグトップタイを記録していて、その得失点差は49。このデータだけを見ても、如何にこのチームが他に抜きん出ているかが分かる。

 風間八宏監督体制時の川崎は守備が脆弱と言われてきた。あえてリスクを冒すことで圧倒的な攻撃力を築いた反動が守備の不安定化を招いたわけだが、その問題は鬼木達監督体制が移り変わってから着実に解消された。前回の攻撃編では鬼木監督体制の川崎のボールポゼッション率が年を経る毎に下がっている傾向を指摘したが(今季、2021シーズンは前年度よりも若干ポゼッション率が上がっている)、それも攻守のバランスを鑑み、最適な手法で相手を攻略する流れの一環と捉えられる。

 今回も攻撃面と同様に、まずはデータから川崎の守備を解析してみる。

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