【コラム】【島崎英純】大敗の神戸戦を経て、C大阪戦で用られた戦略。その意図を探る

おそらくリカルド・ロドリゲス監督は、様々な策謀を巡らせている/©Takehiko Noguchi

指揮官の思惑

 YBCルヴァンカップ・プライムステージ準決勝はホーム&アウェーの2戦合計でセレッソ大阪が1勝1分、合計スコア2-1で決勝へ進み、浦和レッズは無念の敗退となった。全般的な試合内容としては第1戦の前半は浦和が攻勢、同後半でC大阪が巻き返し、第2戦は拮抗した展開ながらもC大阪が抜け目なく得点を決めて逃げ切った展開だったように思う。

 今回のC大阪との2戦、そしてそのひとつ前のJリーグ第31節・ヴィッセル神戸戦で目立ったのは浦和のビルドアップ精度ダウンだった。ゲームの主導権を握るための拠り所になるボールポゼッション率の向上はビルドアップのプレーメカニズムによって下支えされていたが、直近の3戦ではその戦略を相手に封じられてしまった。

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