相手3バック対策完遂。硬軟織り交ぜて順当勝利【島崎英純】2021Jリーグ第28節/横浜FC戦レビュー

©URAWA REDS

 川崎フロンターレ戦の試合内容を高く評価したのだろう。その結果、約2週間ぶりに再開されたJリーグ第28節・横浜FC戦では宇賀神友弥に代えてオーバーワークによる日本代表離脱から4日間の完全休養を挟んで再びチームへ合流したDF酒井宏樹を右サイドバックに据え、今夏に新加入して浦和デビューしてからは全試合出場を果たしていたMF平野佑一に代えて伊藤敦樹をダブルボランチの一角として先発に抜擢した以外は川崎戦と同じスターティングメンバーをピッチへ送り出した。

 この陣容の特徴は江坂任と小泉佳穂が最前線で共存する0トップだが、今回のゲームでは両翼に配された関根貴大と汰木康也も加わるフレキシブルなポジションチェンジを随所に発動して多彩な攻撃バリエーションを繰り出した。3バックを用いる横浜FCは浦和攻撃陣の4人をバックラインだけで監視できずにダブルボランチの安永玲央と高橋秀人がケアする形で数的優位を保とうとしたが、先述したように浦和攻撃陣が頻繁にプレーエリアを変えるためにマークの的を絞れず、味方ダブルボランチの後傾も影響して守勢に回らざるを得ない状況に陥った。

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