坪井慶介:『浦ツボ-Tsubo’s Target』第3回−「駒場のこと、そして阿部勇樹について」

サッカー専用ではないのに迫力がある。駒場が“聖地”と呼ばれるのには、明確な理由があるのだと思います/©Takehiko Noguchi
聖地にて
先日、平川忠亮の引退試合に出場させてもらい、久しぶりに駒場(浦和駒場スタジアム)のピッチに立つことができました。当日はコロナ禍による人数制限があって以前のように満員の観客の前でプレーをお見せできなかったですけども、やっぱり駒場の雰囲気は独特なものだと感じました。なんて表現すればいいんでしょうね。普通はサッカー専用スタジアムの方が雰囲気が良いと思うんですけども、駒場は陸上トラックがありながらも何故か臨場感がある。それはやはり、駒場という場所に様々な歴史が刻まれ、その記憶が染み付いているからだと思うんですね。皆さんにとっても駒場には良い思い出も悪い思い出もあるでしょう。その全てが僕らの心に焼き付いている。だからこそ、あの場所に行くと様々な意味で高揚感を得られるのではないでしょうか。
僕にとっての駒場の思い出は、ひとつは僕がJリーグの試合で唯一ゴールを挙げた場所であること(笑)。それはプロ2年目の2003シーズンのガンバ大阪戦(2003年5月17日。Jリーグ1stステージ第9節/△4-4)で、センターバックで出場した僕は相手FWのマグロンに何度も出し抜かれて2ゴールされて3-4で負けていた試合終了間際に、ヘディングで同点ゴールを決めたんです。試合後にはヒーローインタビューを受けたのですが、僕は得点したことよりもマグロンにやられた自身への不甲斐なさに打ちひしがれていて、少し不機嫌な態度を取ってしまったのを覚えています。
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