【FUKUDA’S EYE2021】福田正博:『今夏の浦和の移籍マーケットアクションを高く評価する』

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 今季の浦和レッズは選手補強に余念がない。今夏に関してもDF酒井宏樹、DFアレクサンダー・ショルツ、MF江坂任、MF平野佑一、FW木下康介と、現状では5人の選手が新たに加入する。一方で、今夏に期限付き移籍を含めてクラブを離れた選手も多い。すでに昨季の時点でポルトガルリーグのポルティモエンセへ期限付き移籍していたDFマウリシオ・アントニオ(→アル・バーティン/サウジアラビア)、FWファブリシオ(→ポルティモエンセ)を除いても、DF藤原雄大(→SC相模原※)、MF伊藤涼太郎(→水戸ホーリーホック※)、FW武藤雄樹(→柏レイソル)、GK石井僚(→Y.S.C.C横浜※)、FW杉本健勇(→横浜F・マリノス※)、MF武田英寿(→FC琉球※)と6人の選手が移籍した(※は育成型期限付き、もしくは期限付き移籍)。

 個人的に、今の浦和の強化部は良い判断をしていると思う。もうひとり、FWの興梠慎三も北海道コンサドーレ札幌への移籍が取り沙汰されたが、彼の場合はチーム構成上、浦和としても他クラブへ放出できない選手としてプロテクトされたのだろう。ただ、その他の選手に関しては現有戦力や中長期のチーム構築構想を踏まえても理解のできる移籍だったように思う。プロサッカーの世界も人間同士の関係性が重要な側面があるため、義理や人情が介在するケースは多々ある。ただ、その感情を抜きにして純粋にチーム強化を目指すのならば、今夏の浦和の移籍マーケットにおけるアクションには判断のブレがない。

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