カップ戦の難しさを乗り越え、4回戦進出の実利を得る【島崎英純】2021天皇杯3回戦/SC相模原戦レビュー

©URAWA REDS
相手の堅守に難儀
前半の浦和レッズはスローアクションが目立った。3-4-2-1システムを用いるJ2のSC相模原に対し、いつもと同じく自陣から丁寧にビルドアップを図る。ただし、相手は守備時に5-4-1のディフェンスブロックを築いて横幅を取りつつ人数を確保し、縦幅は極力コンパクトに保って自陣スペースを十全に埋めていたため、それなりの攻略法が必要だった。浦和は5レーンを駆使したポジショニングで満遍なく選手を配置し、ダイアゴナルパスのコースを確保したうえで攻略を図り、最終的にはサイドエリアからクロスを上げる手法を第一義として攻撃を構築したが、思い通りにはならなかった。関根貴大は試合後のオンライン会見で、こう述べている。
「5枚の相手に対して自分たちが用意していたことが、前半は相手が思い通りに動いてくれなかったので上手くいかなかった。ワイドの選手を引き出しながらスペースを狙いに行きたかったんですけども、(相手は)5枚が綺麗に並んだままよく守っていたので、そこが前半に上手くいかなかった原因かなと思います」
サイドアタックからゴールを狙えたシーンはあった。例えば左サイドMF・大久保智明の左足クロスに頭でコンタクトしたFW興梠慎三のシュートはゴール枠を突いたが、これは惜しくも相手GK三浦基瑛に阻まれた。ただ、単調なクロスワークだけでは相模原守備陣にも耐性が付いて効力が薄れる。そこで浦和は最前線の興梠へ向けてクサビ的に縦パスを入れ込むようにもなったが、今回に限っては興梠のポストワークが不安定で、何度もボールを失って相手カウンターを浴びた。
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