流麗なコンビネーションで相手を撃破。完勝でプレーオフステージ進出【島崎英純】2021YBCルヴァンカップ・グループステージ第6節/横浜FC戦レビュー

©URAWA REDS

盤石のセンターライン

 リカルド・ロドリゲス監督の選手起用には様々な思惑がうかがえた。鈴木彩艷の台頭によってリーグ戦出場が果たせないでいる西川周作がゴールマウスに立たせ、槙野智章をキャプテンに指名してバックラインを統率させたのは守備の安定を念頭に置いたものだろう。また、最前線の興梠慎三が施すポストワークの実効性はすでに認知されており、その彼がゴールゲットできれば完全復活をもアピールできる。アンカーには攻守両面で著しい成長が見られる柴戸海が据えられ、インサイドハーフの一角にはチームの中核である小泉佳穂が入る。センターラインの骨格が強固ならばチームスタイルの徹底は自ずと図られるため、ここに他の選手が融合することでチーム全体の底上げを促すこともできる。負傷で戦列を離れていたDFトーマス・デンやMF武田英寿がスムーズにチームへ順応する足掛かりが築かれ、宇賀神友弥と山中亮輔の両サイドバックや汰木康也と関根貴大の両サイドハーフが再び指揮官にアピールしてレギュラー争いを活性化させる。今回の横浜FC戦はYBCルヴァンカップのグループステージ突破を争うサバイバルマッチだったが、このシチュエーションで実利とチーム強化の双方を追い求めたという意味で、ロドリゲス監督の采配は非常に野心的だと感じた。

 一方の横浜FCは3日前のJリーグ第14節・湘南ベルマーレ戦で今季リーグ戦初勝利を挙げたメンバーから9人のメンバーが入れ替わった。連続スタメンしたのは右MFのマギーニョと右ボランチの瀬古樹のみ。また、瀬古は湘南戦で左MFを務めていたため、その役割分担も含めてリーグ戦とは異なるチームが編成されたと言える。

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