タイトゲームでも主導権を握り、セットプレーと復活したFWの豪快弾で勝利【島崎英純】2021Jリーグ第8節/清水エスパルス戦レビュー
浦和は鹿島戦と同布陣
浦和レッズはトップチームの選手ひとりから新型コロナウイルスの陽性反応が出たことで4月4日の練習を急遽取りやめ、5日は部分練習、そして今節の清水エスパルス戦前日の6日にようやく全体練習を再開してゲームに臨んだ。
リカルド・ロドリゲス監督が選んだ先発メンバーは前節の鹿島アントラーズ戦とまったく同じだった。指揮官はそれだけ鹿島戦の試合内容を高く評価したのだろう。鹿島戦の選手たちは4バック、アンカー、ダブルインサイドハーフ、両サイドハーフ、1トップを基本ユニットとする4-1-2-3システムに囚われること無く、ボールサイドを主眼においてフレキシブルにポジションを移動させて自らのポゼッションワークを活性化させるとともに、相手守備網に的を絞らせなかった。特に1トップを務めた武藤雄樹の巧みなポジショニングは相手DFを引きつける効力を発揮し、それによって空いたスペースに2列目以降の選手が飛び込むアタッキングスキームが見事に機能して主導権を掴んだうえでゴールをも生み出した点は大きい。手応えを得たチームはこの鹿島戦をベースとて、さらなるレベルアップを目論んでいるように見える。
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