鬼門の大分で、ミスマッチに苦しみドロー【島崎英純】2020Jリーグ第25節/大分トリニータ戦レビュー

浦和は現状のベスト布陣

 浦和レッズが昭和電工ドーム大分で最後に勝利したのは2004年9月12日のJリーグ2ndステージ第4節。このときはエメルソンの2ゴールと山瀬功治、田中達也のゴールでゲームを制したが(◯4-1)、実にそのときから16年の歳月が経過している。その間、大分がJ2、もしくはJ3に在籍した時代もあったが、この地で取材をした経験がある者とすれば、浦和にとってあまり相性の良くない場所という印象が拭えない。

 大槻毅監督は中6日のインターバルを得られた中で前節のセレッソ大阪戦からメンバーを代えなかった。リーグ戦2位のチームを相手にしたゲーム内容は質が高かったし、3-1というスコアも評価できるものだったため、この選択は十分に理解できる。ただ、今節の対戦相手である大分トリニータは3-4-2-1を採用するチームで、ここ数戦の相手とは異なる戦略を用いることを勘案する必要はあった。

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