2020J1リーグ第23節・ベガルタ仙台戦 興梠慎三「『皆、楽しくやってんの?』とは聞きたかった。自分たちが楽しくないと、サポーターの方々も面白くないだろうから」(全文無料公開)
●興梠慎三
Q まずチームが久しぶりにホームで勝てたところ、大量得点、無失点だったことについて、率直にいかがですか?
A ここ最近の試合では不甲斐ないことが多かった中で、レイソル戦で結構内容が良かったですけれども、僕を含めて、多くのチャンスをね、外して、勝ち点3を取れなかったので、そういう意味では今日、こう、チャンスがたくさんある中でしっかり決められたことは良かったと思うし、なによりホームで勝てたこと。すごい良かったなと思います。
Q 興梠選手自身、今シーズンは複数得点が初めてだと思いますが、1得点目がひとつ目標にしていたマルキーニョス選手の通算ゴールを抜いて、2点目で前田遼一選手の通算4位に並ぶ形になりました。その点に関してはいかがですか?
A 記録に残ることはすごく嬉しいことですけども、自分としては、まず前提にチームが勝つために得点を取ることなので、まあ、その記録というのはね、結果論というか、まあ、自分へのご褒美だと思いますので、特に深く考えることはないのかなと思います。
Q 前に、槙野選手に鳥栖戦のあとに選手間ミーティングをしっかり行ったというお話をうかがって、ディフェス陣は、前線からプレスを仕掛けていくために、あえて個人の力を信じて、リスクは有るでしょうけども(後ろの)枚数を落として。前に出していこうと話したと。その辺りの効果は今日は感じられたのでしょうか。
A そうですね、僕の考えですけども、良い攻撃ができるときって、後ろのビルドアップが上手く行っているときなので。逆に良い守備ができているときは前線からの嵌め方というんですかね、それが上手く行くから守備が安定すると思いますので。今日はこういうふうに大量得点できたのは、前線の選手が良かったというよりは後ろの選手の組み立てだったり、良い位置でのインターセプトが上手くできていたので、こういう結果に繋がったのかなと思います。
Q ミーティングのときに、FW陣は攻撃に関してどのような意見が出たのでしょうか。
A 個人的にですけども、あまり選手が集まって喋るというのは、僕はあまり好きじゃなくて。なぜかと言うと、上手くいってないときに集まるわけで、それはない方がいいじゃないですか。だから、集まるということに関しては、僕はあまり好きじゃないので、あまり僕は喋らないようにしようと思ったんですけども。でも、最後にちょっと、『皆、楽しくやってんの?』というのは聞きたかった。うーん、やっぱりこう、若手はいきいきしていないし、ベテランも若手が出たら、その若手を上手く良い方向へ持っていけてるのかなと、そう感じて、こう、やりながら思っていたので、そういうのは皆に言いましたけども。それくらいですかね。そんなに深くは、僕は喋っていないですけども。
Q では、今日は興梠選手は試合を楽しめましたか?
A そうですね。まあ、自分なりには楽しくやったつもりですけども、でも、自分たちが楽しくしないと、観ている方もやっぱり、ね。サポーターの皆さんたちも面白くないだろうし、こういう試合をもっと多く続けていきたいと思います。
Q 素晴らしい試合、素晴らしい得点だったと思います。特に綺麗だったのは1点目だったと思います。素晴らしい流れで何人もが絡んで、興梠選手も素晴らしいパスでしたが、興梠選手自身も、このようなプレーをやりたかったのではと思うのですが、いかがでしたでしょうか?
A そうですね。やっぱり、あの1点目は気持ちが良い1点だったと思うし、僕はどっちかと言うと、ひとりでゴリゴリと行くよりは、ああいうふうに何人かが絡んだゴールが、自分としては一番好きなプレーなので、あの1点目は、まあ、今年の、本当に、今年一番良い得点だったのかなと思うぐらい、良い崩しだったのかなと思います。
(了)
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