ようやくたどり着いた実戦の場!ー2020トレーニングマッチ/浦和レッズvsFC町田ゼルビア・試合レビュー

(C)URAWA REDS

ようやく得られた実戦の場

 まずは、新型コロナウイルスの流行からリーグ中断を経て、浦和レッズがようやく実戦の場を得られた現状に安堵している。もちろん現在もウイルスの脅威は収まっておらず、日々の生活においても慎重な対応が必要であることを認識しながら、それでも今月27日のJ2、J3、そして7月4日のJ1再開へ向けて、また一歩前に進めたことをポジティブに捉えたい。また、今回のトレーニングマッチは当然無観客で実施されたが、クラブはYoutubeの公式アカウントから試合の模様を中継し、スポーツエンターテイメントアプリの『Player!(プレイヤー)』では水内猛氏と坪井慶介氏が試合を解説して『投げ銭』と称される視聴者参加型のギフティングによる応援企画イベントも実施した。今回のトレーニングマッチをオンラインで視聴できる環境を築いてくださったクラブ、運営に尽力した現場のスタッフ、そして本トレーニングマッチをスポンサードしてくださったDHLジャパン株式会社様には感謝の念に堪えない。

 今季の浦和の直近の公式戦は2月21日のJリーグ第1節・湘南ベルマーレ戦だが、最後に実戦形式のゲームを行ったのは、その翌日の2月22日、大原グラウンドで実施された浦和ユースとのトレーニングマッチだった。その日から数えると約3か月と20日ぶりに、浦和は埼玉スタジアムでJ2のFC町田ゼルビアとトレーニングマッチを実施した。試合は30分4本の変則マッチで、結果は1本目が0-1、2本目が0-1、3本目が0-0、そして4本目が1-0で、合計1-2で町田が勝利している。

 トレーニングマッチは本番に向けた重要なテストの場であり、その勝敗にはさしたる意味は持たない。したがって結果にはそれほど着目せず、主に浦和の現状のチームコンディションや今季から取り組んでいる新戦術の浸透度、攻守の特徴や課題点、そして何人かの選手のプレーについて記述したい。

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