【無料記事】浦研的日日是好日-『目まぐるしい季節の変化』2020.05.12

 今のドイツは気候が行ったり来たり。一昨日は気温が25度まで上がって陽光が眩しかったのに、昨日は日中でも5度しか上がらずに時折猛烈な風雨が吹き付ける荒天で、急遽引き出しから上着を引っ張り出して室内で凍えていました。

 そして今日は一転して快晴日。気温は10度台後半ですが、散歩したくなるような快適な日和で心も落ち着きました。

 僕のドイツ・フランクフルトは先週からロックダウンの制限措置が一部緩和され、商店などの小売店は全ての店舗が顧客一人あたり20平米など距離を確保するなどの条件付きで再開可能となりました。また屋内及び屋外のレストランやカフェ、ビアガーデンなどの飲食業も5月15日から営業再開が認められます。

 日本の自粛措置に比べて制限が厳しかったこちらでは、この緩和が気の緩みに繋がる懸念も生まれています。実際に感染者ひとりが何人に感染させるかを示す「実効再生産数(R)」は医療崩壊の危険水域とされるRがここ数日1.0を超えており、ドイツ政府は、再び感染者数が増加すれば規制緩和の見直しも辞さないと警告しています。

 そんな中、既報の通り、ドイツ・ブンデスリーガが今週末の5月16日から再開されます。それに際して、ブンデスリーガは様々な対処策、感染防止策を打ち出しています。この施策などについては今後、日本のJリーグでも参考になる部分があると思いますから、実際にリーグが再開された後に検証してご報告しますね。その中で一点、非常に興味深かったのは、試合開催1週間前のPCR検査でブンデスリーガ2部・ディナモ・ドレスデンの選手ふたりから陽性反応が出て、チーム全体が2週間の隔離措置に移行したのに対し、ブンデスリーガはリーグ全体の再開中止ではなく、ディナモ・ドレスデンが行う予定だったハノーファー96とのアウェー戦のみの延期を決めたことです。この点からは、現在のドイツが新型コロナウイルスと今後どのように向き合っていくかに焦点が置かれている事象が読み取れます。

 現在、せっせと福田正博さんと坪井慶介さんの『Zoom対談』の動画編集作業を行っております。おそらく明日の夕方には掲載できると思います! 動画は総計約1時間と長丁場なので(笑)、今回は冒頭の30分間を無料公開にしたいと思っています。

 よろしくお願い致します!

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