2019Jリーグ第29節・大分トリニータ戦 片野坂知宏監督(大分)「強い気持ちを持って、最後まで諦めないチームがああいう形でご褒美をいただくのかなと思いました」

片野坂知宏監督(大分)
まずは試合前に黙祷もありましたが、今回の台風19号で被害に遭われた方々、そして浦和レッズさんもレッズランドが水没されたということで大変なご苦労をされた方々、まずはこの場を借りてお見舞い申し上げます。そして浦和レッズさんもそういう励みになるゲームを今日、臨むにあたって我々に対してやってこられたと思います。

そのような拮抗したゲームになって、最後、我々がなんとか得点して勝ち点3を取ることができましたが、試合の内容的にも勝ち点1で終わるか、あるいはやられてしまうような展開で、何とか粘り強く、選手が最後まで戦ってくれたご褒美を今回はいただいたんじゃないかなと。我々は前節の名古屋戦、その前のジュビロ戦でアディショナルタイムで失点して勝ち点を失った分、今日はなんとか取り戻すことができたのかなと。本当に選手がレッズさん相手に臆せずチャレンジして、アグレッシブにやってくれたことは私にとってもうれしかったですし、結果、どういうふうになるか分からない中でも、この姿勢というのも非常に満足しているところです。

残り5試合になりましたけど、目標は残留ではありますが今日勝ち点3を取れたことで、自分たちでさらに高みを目指してできる可能性を得たので、それを次に生かさないといけないですし、次はまた昭和電工ドームで、やっとドームに帰って、たくさんの方々のサポートを得て、強豪、上位にいるFC東京さんとの戦いになるので、またチャレンジになってくると思います。東京さんにアウェーでやられた分をホームでリベンジできるように準備して、とにかくこのJ1をチャレンジしていきたいと思っています。

Q 浦和がプレスのかけ方を前回対戦や最近の戦いとは変えてきた中で、前半はポジションの取り合いのような緊迫した展開になったが、それはある程度予想して準備してきたのか? また、70分の交代はプランどおりか?
ホームでやった前回対戦のとき、浦和さんがACLを戦っていて、韓国で非常にタフな激しい戦いをされて大分に乗り込んでこられて、若干ターンオーバーしてやっていたと思います。そのゲームとは今日は変わるだろうなという予想はしていました。そして1トップ2シャドーの興梠くん、武藤くん、長沢くんがどれだけプレッシャーをかけてくるか、そのプレッシャーを見て自分たちがどういう風にはがしていくかということは準備してきました。

ただ、エヴェルトンもボランチ間のなかでプレスもかけてきたので、

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