強化キャンプから見るスタイルの浸透度。そして森脇のコンバートについて

 

ハードな練習が続く

 オズワルド・オリヴェイラ監督は、リーグ中断期間に入ってからは約1週間のオフを設けた後に連日午前午後の2部練習を敢行し、その後は切れ目なく静岡県『Jステップ』での強化キャンプを敢行している。私が取材を始めた2001年まで遡って、これだけハードなトレーニングメニューを組む指揮官が浦和を率いるのは、ほぼ初めてのことだ。

 オリヴェイラ監督のチーム改革で最も分かりやすい事象は4バックの導入だろう。しかも指揮官が最も好むのはブラジル伝統の4-4-2、もしくは4-2-3-1などのシステムだ。昨今の浦和は3バックを採用することが多く、そのシステムにマッチした選手たちが登用されてきた経緯があるため、この変化はチーム内に多大な影響を及ぼす。特にミハイロ・ペトロヴィッチ監督時代の『パターン』に慣れた選手たちにとってはシステムチェンジに加えて、サッカースタイルの変化にも対応しなければならず、その負担は甚大だ。

(残り 2449文字/全文: 2856文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2
« 次の記事
前の記事 »