その先へ進むために。今は我慢のとき【島崎英純】2018Jリーグ第14節・サガン鳥栖戦レビュー
蓄積する疲労
15連戦も、このゲームを含めて残り3試合。J1所属チームはAFCアジア・チャンピオンズリーグ出場組とYBCルヴァンカップのグループステージを戦う組に分かれてはいるものの、総じて中2日、あるいは中3日での試合をこなしてきた。当然選手たちの疲労はピークに達しているはずで、身体面だけでなく精神面でも集中力を保つのが困難だろう。また、今回はそれほど気温が上がらなかったものの、最近は30度近くまで温度が上昇する日もあり、その中でデーゲームが組まれればダメージが深まる。
浦和レッズのオズワルド・オリヴェイラ監督は前戦のルヴァンカップ・グループステージ・名古屋グランパス戦から9人のメンバーを代えた。ただ、今回の11人はJリーグ第13節の鹿島アントラーズ戦のスターティングメンバーとまったく同じである。つまりリーグ戦に関してはすでにファースト・プライオリティが定まり始めていて、そこにバックアップが割って入る構図になりつつある。またシステムも前回の4-1-2-3から3-3-2-2へチェンジした。こちらも鹿島戦と同じ形で、オリヴェイラ監督は選手陣容、個々の選手の個性に合わせた戦い方を模索している。
一方、サガン鳥栖のマッシモ・フィッカデンティ監督も浦和と同型の3-3-2-2を採用。フィッカデンティ監督はミハイロ・ペトロヴィッチ前監督が率いた時代の浦和にもミラーゲームを採用することがあったので、この采配は予測の範疇だった。
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