[沖縄キャンプを経て]堀監督率いる2018版浦和レッズの狙いを考察−Part.3『伸縮』
カサブランカ戦に鍵が……
堀孝史監督が用いるシステムは今季も『4-1-2-3』。それは4バック、アンカー、インサイドハーフ、3トップの各ユニットから成り立っていることは前回の項で記した。昨季まで『4-1-4-1』と記していたものを『4-1-2-3』としたのはチーム側の思惑がはらんだもので、前述した各ユニット間の関わり方、連係、連動のメカニズムからも堀監督が狙いとする形を最も表している点に基いている。
昨季途中から浦和の指揮官に就任した堀監督はまず守備の整備を進めてチームの安定化を図った。その成果はAFCアジア・チャンピオンズリーグ(以下、ACL)制覇によって成就したが、一方で前任のミハイロ・ペトロヴィッチ監督が築き上げた稀有な攻撃力は影を潜めた。それはシステムが『3-4-2-1』から『4-1-2-3』に変わった点、攻守の比重を変化させた点などが要因と考えられる。ただ、各選手が今のチームのポジション、ユニットの役割を理解して相手守備網を打開する方策を備えられれば、それが改善できる余地もある。
クラブは2018年1月29日にホームページ上で発表した『ファン・サポーターのみなさまへ』という文章の中で、堀監督が目指す今季のチーム指針をこう述べている。
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