【無料掲載】マウリシオ・アントニオ、新加入囲み会見コメント&一問一答

マウリシオ・アントニオ

コンディションは整っている

「まず初めに、このクラブに来ることによって、自分が学んだこと、自分の力を少しでも多く出せたらと思っています。本来の浦和レッズのJリーグでのポジション、成績を取り戻すためにベストを尽くして、少しでも多くチームに貢献できたらと思いますので、これから皆さん、どうかよろしくお願い致します」

質疑応答

Q ヨーロッパからレッズに来ることを決めた理由は?

A    僕がブラジルのU-17代表でプレーしていたときに、2度ほど来日することがありまして、そのときに1か月程度過ごしました。そして日本という国が非常に好きになりました。そしてふたつめの理由としては、僕の個人の代理人が長く日本で仕事をしている方で、その彼から日本の良さや日本のサッカーの魅力をたくさん教えてもらっていました。そういったことによって、自分もいつかJリーグでプレーしてみたいと思っていました。今回のレッズのオファーを受けて、是非自分のポテンシャルをレッズのために生かしたいという思いがありました。

Q 先週のUEFAヨーロッパカップのゲームに出場されていますよね。もう、シーズンに入っていけるコンディションなのでしょうか。

A    コンディションは何も問題ないと思います。キャンプを終わらせてUEFAの試合もオフィシャルの1試合ですがプレーしています。キャンプを終えた段階でコンディション的には良い形で整ってきたと思います。

Q いつの時期に浦和からのオファーが届いたのでしょうか。

A    初めて話を聞いたのは1週間前でした。その後にユーロの試合に出て、その試合後に話の進展があって、自分もレッズへ行く気持ちが日に日に強くなってきました。(注:会見後にクラブ広報部から説明があり、実際には、クラブは6月下旬から7月に掛けてクラブスタッフが渡欧して獲得のリサーチを行っていたと説明。本人が話を聞いたのは1週間前とのこと)

Q 自らのポジション、その特徴を教えてください。

A    ポテンシャルと言っていいのかはわかりませんけども、自分の良さは速さだと思います。プレーのスピードだったり、テクニカル面ですね。センターバックとして求められている役割を右でも左でも良いバランスでプレーできると思います。そういった特徴を出しながら、このチームのために少しでも多くの助けになればと思います。

Q マウリシオ選手の代理人の方は元Jリーガーの方ですか?

A    分かりません。(通訳から説明があり、Jリーグの前、日本リーグ時代にプレーしていた選手だと思いますとのこと)

Q 来日は昨日ですか?

A    そうです。昨日の午前7時に日本へ着きました。

Q 愛称は、どう呼ばれたいですか?

A    マウリシオ、マウリシオ・アントニオと呼ばれています。

Q 堀監督とは、もう話はしたのでしょうか。

A    昨日初めて大原に顔を出したときに堀監督とも話をさせてもらいました。

Q 具体的にはどのようなことを話しましたか?

A    彼が僕に聞いてきたのはコンディション。最後にプレーしたのはいつなのか。すぐに練習に入れるかどうかです。そのときに、すぐ『はい』と答えて、いつでも準備はできていることを伝えました。

Q 浦和レッズの印象は何か抱いていますか。

A    どれだけ素晴らしいクラブかは日本に来る以前から知っていましたし、その魅力に圧倒されています。本当に、この素晴らしいクラブでプレーできることを幸せに思っています。僕が来日してからも、それぞれのホスピタリティがとても素晴らしく、一切困っていません。このチームのために少しでも多く貢献できればなと思っています。

Q 関係者、選手と触れ合ってみての印象は?

A    皆が心地よく僕のことを受け入れてくれました。ラファを含めて、皆がいろいろな質問をしてくれました。まだ、一人ひとりと完全に話しきれてはいないですが、数人の選手とは話ができています。

Q 日本が好きとのことですが、日本にどんな印象を抱いていますか。

A    すべてにおいて、海外と違うところは整理されている点。サッカーにおいても、普通に街を歩いていたとしても、すべてがオーガナイズ化されていて、それが日本の素晴らしいところだと思います。もちろん、食べ物や国の魅力はまだまだたくさんあると思うのですが、まず第一印象として、日本の清潔感、物事の一つひとつに拘る細かい部分。踏まえて、日本の技術、テクノロジーもひとつの魅力だと思っています。

Q Jリーガーやポルトガルの選手で、日本に関連した知り合いはいますか?

A    金崎夢生。彼とはポルティモネンセで一緒にプレーしました。ポドルスキのことはもちろん知っています。また、アデミウソン(G大阪)はサンパウロで一緒にプレーしました。チームメイトのラファとは14歳のときに僕がサンパウロ、彼がコリンチャンスに所属していて、ジュニアユースで何度か対戦しています。またダービーの相手である大宮のカウエとはポルトガルで対戦したことがあります。

ポンテからアドバイスを受けた

Q ポルトガルを出国する前にポンテさんとお会いしたとうかがったのですが、ポンテさんは浦和のレジェンドです。ポンテさんからは何かお話をお聞きしましたか?

A    ポンテさんからはいろいろなアドバイスをこれまでも受けてきました。とくに彼から聞いていたのは、『一日、一日を大事に、何事も100パーセント練習することができれば、レッズは素晴らしいクラブだし、自分を後押し、サポートしてくれ、声援も送ってくれる』と。『全ての良い面を持っているクラブだから、自分さえしっかり追い込むことができれば自然に良い結果を得られるから、何がなんでも頑張って欲しい』と言ってくれました。細かいことで言うと、『日本語は少しでも覚えること。周りの人間と少しでも会話できるように、日本語の単語をひとつ、ふたつ覚えることも自分のためになる』と聞きました。『周りの選手とコミュニケーションを取って、輪の中に溶け込みやすくする。それも効果的だ』と彼から教えられました。

Q 浦和の試合は観ましたか?

A    1試合を最初から最後まで続けては観ていないのですが、この話を頂いてからハイライト、良いシーン、悪いシーンをポンテさんと一緒に観させてもらいました。彼の解説のもとでアドバイスをもらったんです。このような難しい状況の只中であることは誰が見てもわかりますし、自分の持っているものを少しでも出して状況を打開したいなと思っています。

Q 特に印象に残っているプレーは?

A    頭に残っているシーンはないのですが、やはりレッズの素晴らしさは攻撃にありますよね。相手へ前で如何にプレスを与えるか。そのハイプレスも素晴らしいですし、相手ボールを奪ってからの攻撃も魅力的なものを持っていると思います。それを、これからももっと出していければと思います。

Q 知っている日本語はありますか。

A   アリガトウゴザイマス。今日、(通訳の)ロドに教えてもらいました(笑)。日本語はなかなか発音が難しい。でも皆さん、待っていてください。もう少ししたら、日本語を結構覚えておきますので。皆さんに声を掛けられるようにしておきます(笑)。

 

マウリシオ・アントニオ選手の登録名はマウリシオ。背番号は2。すでにクラブからJリーグへ選手登録申請は提出されており、明日、8月4日の金曜日にJリーグから承認されれば週末のJリーグ第20節・大宮アルディージャ戦から出場が可能になる予定だ。

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