サガン鳥栖戦トレーニングマッチレポート[浦和レッズ・第一次沖縄キャンプ]

第1次キャンプ最終日にサガン鳥栖と対戦

浦和レッズは沖縄県島尻郡八重瀬町の東風平(こちんだ)運動公園サッカー場での沖縄第一次キャンプ最終日に、J1のサガン鳥栖とトレーニングマッチを実施した。

浦和は昨日の1部練習で仔細な攻撃パターンを反復した。リベロ、ボランチが後方でパスワークし、サイドへのパス展開から中央に控える前線トライアングルがフィニッシュする。興味深かったのは、この際に1トップ、シャドーの選手がダイアゴナルでフリーランニングしてポジションを入れ替えてクロスボールに対応する動きが取り入れられたことだった。これまでミハイロ・ペトロヴィッチ監督は攻撃を担う選手たちにポジションの定位を求め、各選手の配置を入れ替えることを奨励してこなかった。また、通常のチームでは有効とされているダイアゴナルランも極力控えることを攻撃のベースとしている。各選手のポジショニングを徹底させることでパターンの成功率を高めるのがその狙いだが、今キャンプでは各選手のポジションをクロスさせるパターンを教え込んだわけだ。もちろんポジションをチェンジさせても各選手の陣形、間隔を保つことは徹底されているので、チームコンセプトの揺らぎはない。ペトロヴィッチ監督は一層のベースアップ、レベルアップを目論んでいる。それが、この攻撃パターンのバリエーション変化から読み取れる。

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