浦和レッズ・第一次沖縄キャンプ ミハイロ・ペトロヴィッチ戦術意図解析・第1回

仔細な戦術トレーニングを図解で検証

沖縄県島尻郡八重瀬町の東風平(こちんだ)運動公園サッカー場で第一次沖縄キャンプを張っている浦和レッズ。今季は例年通り負荷の高いフィジカルトレーニングを午前中に消化し、午後にはミハイロ・ペトロヴィッチ監督主導による仔細な戦術練習が課せられているのが印象的だ。特に沖縄入り翌日のキャンプ2日目にインテンシティの高いミニゲームを敢行したのは驚きで、監督の指示するプレー内容がより実戦に則したものだった点も注目だった。そこで今回は、今季のペトロヴィッチ監督がどんな指針でシーズンに臨み、チームスタイルを確立させようとしているのかを検証したいと思う。

1月18日。沖縄キャンプ3日目午後の練習はコート半面を使用したミニゲームが実施された。キャンプ帯同メンバーのうち、柏木陽介が別メニュー調整で外れ、GKは西川周作、榎本哲也、岩舘直の3人が入れ替わりながらプレーした。現在、沖縄に帯同しているメンバーは26人で、柏木とGKひとりが外れると24人になるため、ペトロヴィッチ監督は変則的な12vs12の陣容を組んだ。普段の浦和のシステムと比較すると、トップ下に位置するポジションの選手が増えている。

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