虚しき敗北。浦和、CS制覇を鹿島に譲る【島崎英純】2016明治安田生命Jリーグチャンピオンシップ第2戦・鹿島アントラーズ戦レビュー

■見事な先制点も……

埼玉スタジアム2002は59,837人の大観衆で埋まった。アウェースタンドの鹿島アントラーズサポーターも高揚感を醸すが、8割を超える浦和レッズサポーターの熱量が凌駕する。入場する直前の選手たちの姿がオーロラヴィジョンに映し出される。その瞬間、メイン、バック、ゴール裏の全浦和レッズサポーターが立ち上がって万雷の拍手を注いだ。

2006シーズンのリーグ最終節も立錐の余地のない観衆で埋まったが(62,241人)、10年ぶりのリーグ奪還を目指す戦いに向けたサポーターの念はいつだって同じだ。北ゴール裏にゲート旗を掲げるだけのコレオグラフィにも信念が示されている。シンプルに戦い、勝つ。そのサポーターの情念は間違いなくピッチへ立つ選手たちへ届いただろう。

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