落ち着き払っていた浦和。焦らず、動じず、名古屋に完勝【島崎英純】2016Jリーグ2ndステージ第8節・名古屋グランパス戦レビュー

■ミラーゲーム攻略法を熟知した選手たち

試合の入りはスローだった。試合開始時の気温は28.4度、湿度58%。豊田スタジアムは四方を傾斜のあるスタンドで囲まれていて風通しが悪く、ピッチ上は蒸し風呂のような状態となる。両チームとともに90分間のゲームを想定したプランを構築していたはずで、ピッチ上では様々な駆け引きが行われていた。

ただ、お互いのプレーの質には明確な差があった。浦和は後方から丁寧にビルドアップして縦パスを供給し、前線トライアングルのコンビネーションを基盤に相手ゴールへと迫った一方で、名古屋は選手個々のスキルに頼った突破に活路を見い出すしかなかった。

(残り 4313文字/全文: 4593文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2 3 4
« 次の記事
前の記事 »