【無料掲載】リラックスした中で最終調整・大原レポート

涼しい気候でトレーニング

浦和レッズはJリーグ2ndステージ第5節の鹿島アントラーズ戦に向けて、試合前日の今日、午前10時から大原グラウンドでトレーニングを行った。

天候は時折雨が降るものの、21度前後の涼しい気温で、選手たちは快適な環境の中でトレーニングを行えた。いつものように鳥かご、ストレッチ、パスワークをこなす中、選手たちは時折嬌声を上げるなど、非常にリラックスした状態で明日のゲームに備えていた。

この日は左足を痛めてリハビリ中の平川忠亮はピッチに姿を現さなかったが、忌引で昨日の練習を欠席した森脇良太も、今日は元気に仲間とボールを追っていた。練習中にはミハイロ・ペトロヴィッチ監督が森脇を呼び寄せて談笑する場面もあり、おそらく彼が明日のゲームでスタメン出場するのは間違いないだろう。興梠慎三と遠藤航は昨日、リオ・オリンピック出場のためにブラジルへ飛び立った。今後は森脇だけでなく、チームに所属する選手全員の奮起でチームレベルを保ちたい。リベロでの先発が濃厚な那須大亮、興梠に代わる攻撃の担い手としてズラタン、高木俊幸、石原直樹らには特に期待が掛かる。

この日は恒例のミニゲームは実施せず、チームは2グループに分かれて相手無しの攻撃パターン練習に勤しんだ。中盤でのパスワークからサイドへパス展開し、最後はクロスからフィニッシュを狙う。鹿島を攻略するための共通理解を築くため、選手たちが何度も反復して練習を行う姿が印象的だった。

明日の対戦相手である鹿島はすでに1stステージを制し、年間順位、2ndステージ順位ともに2位と、浦和より上位の立場を保っている。年間順位、2ndステージで3位に甘んじている浦和としては、当該の相手を打ち破ってタイトル争いに加わりたい。今季の1stステージでは、ペトロヴィッチ監督体制となった2012シーズン以降で初めて鹿島に敗戦した。そのリベンジを果たすためにも、アウェー・カシマスタジアムでの戦いで浦和らしい戦いを展開し、相手を2位から引きずり下ろしたい。

Text by 島崎英純

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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