【無料公開】恒例のミニゲームは実施せず【大原レポート】

攻撃パターンの習熟に取り組む

浦和レッズは明日のJリーグ2ndステージ第2節の柏レイソル戦に向けて、午後3時から大原グラウンドで最終の練習を行った。

今日の天候は薄曇りだったが、相変わらず梅雨特有の蒸し暑さが漂う厳しい環境だった。しかし選手たちは、その辛さを見せずに精力的に練習メニューをこなし、柏木陽介や森脇良太などが率先して声を掛けて場のムードを盛り上げるなど、ピッチ内は試合前日とは思えない和やかな空気に包まれていた。

チームは通常と同じく鳥かご、ストレッチ、パスワークをこなしたが、通例となっているミニゲームは実施せず、2チームに分かれて攻撃パターンの修練に勤しんだ。ミニゲームを行わなかった理由について、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督は以下のように答えている。

「今週はようやく連戦も終わり、1週間ある中で練習ができた。その中で水曜日、木曜日には良いゲーム形式を、高いインテンシティの中でトレーニングできたので、今日に関しては明日のゲームに向けて少し確認のような練習にした。気温が高くなってくる中で選手の負荷を考えるのは難しいけども、大事なのは明日のゲームで選手がしっかりやることだと思っている」

この日の練習では右足首を痛めているズラタンが別メニュー調整だった以外は、すべての選手が通常練習に参加した。左肘靭帯損傷で前節のアビスパ福岡戦を欠場した遠藤航、左足首負傷の駒井善成も試合出場できる状況だが、福岡戦で退場した槙野智章は今節出場停止でチームに帯同できず、この日の練習では控え組の左サイドアタッカーを務めてトレーニングを積んでいた。

練習はしっかり1時間半を費やして終了。その後、選手たちは各々シュート練習、ジョギングなどの自主トレーニングを積み、コンディション調整に務めた。

明日からは再び中3日、中2日の連戦が続く。気温が上昇する厳しい夏を迎えた今、日々の練習への取り組みがチームパフォーマンスを大きく左右する。それだけに、この日の練習からは、監督以下チームスタッフ、そして選手自身がかなり慎重に現況をコーディネイトする所作が見られた。

浦和は明日、ホームの埼玉スタジアム2002で、午後7時から柏を迎え撃つ。

※前日練習の詳しい内容、浦和レッズのチーム状況、柏レイソルの分析などについては本日更新予定の浦和レッズvs柏レイソルの試合プレビュー原稿をご参照ください。

Text by 島崎英純

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