日々雑感—伊藤涼太郎—温かな眼差し

 

阿部勇樹からの試練

ゼイゼイという荒い息と、苦しそうな呻き声が聞こえる。

「ぜ、全然、う、動かない…」

2016年1月中旬の沖縄キャンプ。基礎体力向上を重視する第一次キャンプでは、地味なフィジカルトレーニングが続く。岡山県作陽高等学校から勇躍浦和レッズへ加入した伊藤涼太郎も例外ではない。作陽高で全国高校サッカー選手権大会へ出場し、高校選抜やU-19日本代表に選出される逸材も、プロサッカーチームでは一介の新人選手である。本人は即戦力として、他のチームメイトにも見劣りしない能力を備えていると自己認識していたかもしれない。しかし、その鼻っ柱は早々に折られることとなる。

(残り 2926文字/全文: 3214文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »