ズラタン、柏木陽介らの出場は?【無料記事】【2016浦和レッズ・大原レポート】

浦和レッズはJリーグ1stステージ第6節の横浜F・マリノス戦に向けて、大原グラウンドで練習を行った。

 

この日の練習には所属選手全員が参加した。しかし今週のチームは火曜日にAFCアジア・チャンピオンズリーグ・広州恒大戦を戦い(0)、選手たちの疲労が蓄積されている。その証拠に、金曜日のトレーニングではズラタンと遠藤航が別メニューに終始し、宇賀神友弥と柏木陽介がミニゲームの半分だけ参加するなど、個々のコンディションに合わせた調整が行われていた。

そして、試合前日の練習では午前10時から練習が始まり、ジョギング鳥かご、パスワーク、ステップワークのルーティーンをこなしたところでミハイロ・ペトロヴィッチ監督から集合の合図が掛かり、約5分間の青空ミーティングの後に全体練習が終了した。昨季も試合前日にミニゲームなどの実戦メニューをこなさなかったパターンがあり、今回も選手の負担を考慮して負荷の掛かる練習を回避したと思われる。

また練習中、練習終了後にペトロヴィッチ監督とズラタンがかなり長く会話をするシーンも見られた。おそらく現在のズラタンのコンディションについてディスカッションし、明日の横浜FM戦への帯同可否について話し合われたものと思われる。

明日の横浜FM戦は浦和にとって厳しいゲームとなるだろうが、対戦相手の横浜も4月6日の水曜日にヤマザキナビスコカップ・グループリーグ・柏レイソル戦(3)を戦っており、浦和が中4日、横浜FMが中3日と、日程的なハンディは相手より軽減されている。ただし浦和は広州恒大とテンションの高いゲームを行っており、身体面よりも精神面の反動が危惧される。3月16日の広州とのACLアウェー戦(1)直後のJリーグ1stステージ第4節・湘南ベルマーレ戦では意識を持って質の高いゲームを展開し、20で完勝している。果たして今回も、チームはモチベーションを維持して集中力を高められるか。

そんな中、選手たちは全体練習終了後に各々自主トレーニングに励み、笑みを浮かべて談笑するなど、リラックスした表情を見せていた。リーグ、ACLともに順調な結果を示している今、過剰に気負うことなく目の前の一戦に全力を尽くし、一戦一戦を大切に戦ってほしいと思う。

 

Text by 島崎英純

 

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