スーパーコンビネーション炸裂! 甲府の牙城を崩した浦和の狙い【島崎英純】2016J1リーグ1stステージ第5節・ヴァンフォーレ甲府戦レビュー(2016/4/2)

■甲府のゲームプラン

ヴァンフォーレ甲府が築く堅牢な守備を崩すのはやはり難儀だった。それでも浦和レッズは創意工夫と鍛錬の中で培ったプレーアクションで風穴を開け、3年間得られなかった埼玉スタジアムでの甲府戦勝利を果たした。

浦和は定型システムの[3-4-2-1]。リベロにはU-23日本代表・ポルトガル遠征帰りの遠藤航が入り、両脇のストッパーに槙野智章&森脇良太とベストの布陣を組んだ。森脇は試合前日練習で別メニュー調整だったが、やはりミハイロ・ペトロヴィッチ監督からの信頼は厚い。またキャプテンの阿部勇樹も前日別メニュー調整だったがスタメンを飾っている。阿部は前節の湘南ベルマーレ戦前日も全体練習に加わらずに独自調整し、本番のゲームでは好パフォーマンスを見せていた。浦和は今節、代表ウィークを挟んで中10日のインターバルを得たが、主力選手のコンディション調整には例年以上の注意を払っている。

そして阿部とボランチで組んだのは日本代表の柏木陽介である。チームの心臓を司る彼の動きは専守防衛を図る甲府を攻略するキーポイントと目された。また両翼には宇賀神友弥と梅崎司が並び、前線トライアングルは指揮官のファーストチョイスである1トップ・興梠慎三に2シャドー・武藤雄樹&李忠成が並んだ。

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