【無料記事】代表戦士不在の中、8対8のミニゲームで調整【2016浦和レッズ・大原レポート】

■梅崎司、ゴール量産

J1ファーストステージ第3節・アビスパ福岡戦を3日後に控えた3月9日、浦和レッズは大原サッカー場でトレーニングを実施した。日本代表合宿に招集された西川周作、柏木陽介ら日本代表6選手が不在の中、4人1組のボール回しなどで体を温めたあと、選手たちはフィールドプレーヤーによる8対8のミニゲームを敢行。この日は伊藤涼太郎もU-19日本代表の強化合宿に参加していた上に、宇賀神友弥が別メニュー調整だったため、メンバーが足りずに天野賢一コーチがミニゲームに参戦した。

開始当初はフリータッチでミニゲームが行われたが、途中からはアタッキングゾーンを除き、ワンタッチプレー限定とタッチ数を制限しながらミニゲームの難易度を高めていったペトロヴィッチ監督。ミニゲームの終盤には前線トライアングル3選手の距離感を詰めるように指揮官が指示を出すなど、この日も選手間のコンビネーション向上に余念がなかった。

ミニゲームで好調ぶりをアピールした選手が梅崎司。巧みにゴールへ流し込むコントロールショットなど、合計4ゴールの荒稼ぎだった。「自分自身、良い感覚でやれている」と本人が話しているように、今節・福岡戦に向けての臨戦体制は整っている。

なお、福岡のCB陣は濱田水輝が186cm、キム・ヒョヌンが184cmと、“福岡山脈”と言って差し支えない陣容を誇る。濱田と同じ186cmのズラタンは「背の高いDFを相手にいくつか試合をさせてもらったが、重要なことは自分たちがどんなサッカーをするかだと思う。ピッチで自分たちのサッカーを見せることができれば、うまい形で試合を運べる」と話し、福岡守備陣の攻略に自信を見せた。

Text by 郡司 聡

« 次の記事
前の記事 »