【無料記事】ACL・シドニーFC戦公式練習。ゲーム形式のトレーニングで最終調整【2016浦和レッズ・大原レポート】(2016/2/23)

セットプレーの守備練習も入念に行う

今季のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)開幕戦となるグループステージ第1節・シドニーFC戦を翌日に控えた浦和レッズは23日、試合会場である埼玉スタジアム2002で公式練習を行った。

対戦相手のシドニーFCが公式練習冒頭15分だけの公開にとどめた一方で、浦和は約1時間の公式練習をすべてオープンにしてトレーニングを実施。ジョギングやボール回しなど、約20分間のウォーミングアップを終えたあと、ハーフコートでのGKを含めた12対12のゲーム形式のトレーニングなどで最終調整を進めた。

前日22日のミニゲームと比較して、Aチームと目されるチームには、昨日から若干のメンバー変更があった。3バック中央は那須大亮に代わって永田充。ボランチ阿部勇樹のパートナーには遠藤航に代わって負傷明けの柏木陽介が入り、前線トライアングルは頂点にズラタン、2シャドーには武藤雄樹と興梠慎三が並んだ。

ハーフコートゲームの1本目は約10分間実施され、Bチームに押し込まれる形でAチームが2失点を献上。Aチームはフィニッシュまで持ち込む場面も少なく、苦しい内容だった。そしてインターバルのあとには、同じメンバーで約15分間のハーフコートゲームを実施。しかし、内容は1本目とそれほど変わらず、Aチームは再び2失点を喫する形でBチームの調子の良さが際立つ展開だった。

そして、公式練習の終盤にはセットプレーの守備練習も行われ、高さのある豪州のクラブチームとの対戦を前に、入念にセットプレーの守備の確認をしていた。トレーニングの最後には選手のリクエストでCKとFKの攻撃練習を実施。最後のキッカーこそ武藤に譲ったが、柏木がセットプレーのキッカーを務めるなど、負傷した箇所を気にかけながら、キックの感触を確かめていた。

ハーフコートゲームの内容が低調だったことから、最後の最後までペトロヴィッチ監督はシドニー戦の先発メンバーの選考に頭を悩ませそうだが、指揮官も主将も「初戦が重要」という言葉を並べるACLのオープニングマッチは明日(24日)に迫っている。昨季は敵地・韓国での水原三星戦に逆転負けを喫したことで開幕からつまずき、ACL開幕戦での敗戦はグループステージ敗退の遠因となった。

今季のACLはミシャ体制で出場した過去2大会と違って、開幕戦をホームで迎えるというアドバンテージがある。日本代表DF槙野智章は「今年の浦和レッズを占う意味でも良いシチュエーションで良い相手だと思う。内容も伴った試合をしないといけないと思っているけど、結果がすべての試合」と話し、重要な初戦に向けて“必勝態勢”で臨む決意を言葉に込めた。

Photo&Reported by 郡司 聡

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