短期集中連載『沖縄ハイサイ日記』(ハイサイとは沖縄の方言で『こんにちは』の意味です)/第2回・沖縄グルメ(島崎英純・2016/1/21)
子どもたちの来訪に相好を崩す選手たち
浦和レッズの沖縄キャンプ、活況です。天候は決して良いとは言えず、曇天、もしくはパラパラと霧雨が降る状況ですが、フィジカルトレーニングに励む選手にとっては関係ありません。ただし、日によっては風が強いのが難儀です。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督は当初、沖縄の風を危惧していたそうです。以前、サンフレッチェ広島を率いていた時代に沖縄でキャンプを張り、強風にさらされてトレーニングに支障が出たことがあったそうで。ただ、いまのところ深刻な強風には見舞われておらず、少々風が強いものの、意図したメニューをしっかり消化できているように思います。
また八重瀬町役場の方にお聞きすると、この地域では普段それほど風雨が強くないとのことで、現在は少し普段とは異なる天候だと思われます。ただ、今後も2、3日は天候が荒れ気味との予報なので、もし練習見学に訪れる方は雨対策、また風による防寒対策をした方が良いかもしれません。
そんな普段とは異なる天候の中でも、現地の方々は連日練習場である東風平運動公園サッカーグラウンドへ訪れています。練習場には八重瀬町役場の方々がスタッフとして運営してくださっているので、チームはスムーズに練習に取り組めています。また、八重瀬町役場では練習場脇に屋台も設営して、訪れた方々に沖縄そばなどの料理を提供しています。ある日は幼稚園の子どもたちが保母さんに引率されて登場しました。すると、さすがの選手たちも相好を崩して、「おはよ〜」、「元気〜」などと声を掛け始めます。普段の練習ではなかなか見られない光景ですね。
また、その幼稚園生たちが皆で一斉に「阿部選手、頑張って〜」と声援を送ると、キャプテンが大きく両手で手を振って「ありがとう〜」と返していました。一方、リハビリ中の柏木陽介選手にも子どもから声援が送られたのですが、キャプテンの時と比べて一体感がなかったために、「阿部ちゃんの時と全然違うやん。もっと大きな声出してや」と不満がアリアリ。しかし、そこは子どもたちのほうが一枚上手で、すかさず「早くサッカーやれ〜」という野次が飛んでいました。
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