【この瞬間から】明治安田J2第10節・熊本戦 37分
明治安田J2第10節・熊本戦の決勝ゴールが生まれた、37分の場面を振り返る。宮崎鴻のベガルタ仙台加入後3得点目となったこの場面だが、今回はまずシュートを打ったところから振り返りたい。宮崎が右足を振ったこのとき、ペナルティーエリア内には熊本の選手が6人、フィールドプレイヤー5人とGKがいる。仙台の選手は3人。熊本の選手のうち3人はこの場面の前までに戻りながらのディフェンスを余儀なくされていたので、前向きの選手が3人入ってきた仙台の選手に対して熊本の前向きな選手との関係は3対3。そこで宮崎が「GKにとってブラインドになるし、あそこでダイレクトで打つことを選択したことでタイミングをずらすこともできた」という判断のもと放ったシュートが決まった。
ここまででも十分なくらいの情報量なのだが、さらに興味深いのが、仙台のペナルティーエリア内にいた3人の内訳が、宮崎はFWだから当然ともいえるが、他の2人がサイドバック(SB)だったということだ。この場面はセットプレーではない。この場所にボールを持ってくる過程に、この場面の妙がある。
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