仙蹴塵記

明治安田J2第20節 長崎戦・第一報 苦しい前半から盛り返し、郷家友太と松下佳貴のゴールで終盤に逆転。だが終了寸前に失点し2-2の引き分け

明治安田J2リーグ後半戦の1試合目となった第20節・長崎戦で、ベガルタ仙台は前節・甲府戦と同じ先発11人を選んだ。ベンチには12日の天皇杯で先発した有田恵人が入った。ゲームキャプテンは林彰洋。

仙台は立ち上がりにカウンターから相手にCKをもぎ取られた。4分、そのCKからエジガル・ジュニオにヘディングシュートを打たれたが、これは林がファインセーブ。ゴールを守った。仙台は11分に逆襲。中島元彦のスルーパスを受けてオナイウ情滋が右サイドを抜け出してクロス。これに走りこんだ郷家友太が合わせたが、浮かせてしまった。

13分、仙台は左サイドからの相手のクロスを小出悠太がペナルティエリア内で手に当ててしまい、PKを与えてしまう。15分、これをエジガル・ジュニオに決められ、仙台は先制を許した。

0-1とされた仙台は、17分にパスカットからのカウンターを受けたが、DF陣が懸命に体を寄せて相手のシュートミスを誘った。19分には相手ポストプレーから秋野央樹にミドルシュートを受けたが、ここは林が弾いた。
22分、仙台はオナイウのロングスローに菅田が合わせたが、これはGK原田岳の正面だった。24分には林が飛び出して弾いたこぼれ球をシュートされたが、これは真瀬拓海がカバーしてゴールライン手前で止めた。33分には再びオナイウがロングスロー。今度は髙田椋汰が合わせたが、上に外れた。

36分、仙台は人数をかけて攻め、長澤和輝の浮き球に左サイドの相良竜之介がダイレクトで合わせたが、これは枠を外れた。40分には相手陣内で松井蓮之がカット。パスを受けた中島元彦が右足を振り抜いたが、これは右に外れた。44分には長澤が左サイドを運び、パスを受けた中島がミドルシュート。これも枠外だった。前半途中から押し返せた仙台だったが、PKによる失点を取り返せず0-1で前半を終えた。

ハーフタイムでの選手交代はなし。仙台は4分、オナイウがCKを獲得。長澤の右CKを中島がつないで松井がシュートしたが、惜しくも右に外れた。53分にはカウンターで中島のスルーパスを受けたオナイウが相手との接触で倒れるが、PKにはならず。攻め続けた仙台は、55分についにゴールをこじ開ける。相手の前後が間延びしたところで速攻をしかけ、オナイウのクロスに郷家がヘディングシュート。これが決まった。郷家の2試合連続ゴールで、仙台は1-1とした。

仙台は58分に相手の速攻からマテウス・ジェズスに決定的なシュートを打たれたが、林がビッグセーブ。70分に相良から名願斗哉に交代した。72分、仙台はカウンターからオナイウがクロス。これに逆サイドの名願が頭を合わせたが、シュートは上に外れた。

76分、仙台はセットプレーの流れから、中島のクロスに菅田が合わせたが、ヘディングシュートはゴール上へ。79分には逆に長崎に左右へ振られピンチになったが、またも林が相手シュートを正面でおさえた。

83分に仙台は中島とオナイウを、中山仁斗と有田に交代した。90分には髙田と長澤を内田裕斗と松下佳貴に交代。相手の攻撃を跳ね返し、僅かな残り時間に勝利をかける。90+3分、右に抜けた有田がチャンスメイク。最後は攻め上がった松下が決め、仙台がついに逆転した。

2-1として逃げ切りたい仙台。だがパワープレーに切り替えた長崎に、90+5分に与えてしまったFKの流れから、途中出場のフアンマ・デルガドにヘディングシュートからのゴールを許してしまった。失点直後にタイムアップ。2-2で試合は終わった。

苦しい前半に連続失点せず、後半に盛り返し、一時は逆転。前半戦で苦労したぶんの逞しさを見せてくれたチームだが、最後の最後に勝利を手放し、得た勝点は1にとどまった。手応えも悔しさも強かった試合について、森山佳郎監督は「全体を通して、後半の戦いも含めて、今J2で一番強いかなと思える長崎を最後の最後まで追いつめるところまではいきましたけれども、土俵際のところで寄り切れなかった」と振り返った。

reported by 板垣晴朗

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