仙蹴塵記

天皇杯2回戦 徳島戦・第一報 急造布陣で挑むも、粘り強く守って試合を進める。しかし後半終了直前に失点し0-1で2回戦敗退

ベガルタ仙台は今季の天皇杯初戦となる2回戦で、徳島と対戦。直前の明治安田J2リーグ戦から先発全員を入れ替えて臨んだ。前節・甲府戦出場メンバーの疲労や負傷者を考慮し、仙台ユース所属選手が3人ベンチ入り。また、サブにGKが2選手入ってもベンチメンバーが1人少ないスクランブル体制となった。ゲームキャプテンは松下佳貴が務めた。

コイントスの結果、前半の仙台は風下のエンドとなった。仙台は4-4-2、左サイドバック(SB)が工藤真人、右センターバック(CB)が内田裕斗、右SBが西丸道人と、最終ラインでは本職ではない選手が3人いたが、序盤に徳島の攻勢をしのぐ。5分には有田恵人が右サイドに抜け出したところから連続攻撃でCKを取ったが、このチャンスでは決められなかった。
13分、名願斗哉がドリブルでボールを運び、左サイドで倒されてFKを獲得。14分にキッカーの松下が直接ゴールを狙ったが、これはゴール右に外れた。その後、双方なかなかプレスをかいくぐりシュートを打てない時間が続く。27分、仙台は徳島にボールを持たれると、左から右に振られて杉森考起にシュートを打たれたが、これは小畑裕馬が近距離で防いだ。
32分にはカウンターから松下が相手ゴール正面でFKを獲得。今度は内田が直接ゴールを狙ったが、シュートは浮かせてしまった。38分には自陣の深い位置でボールを失い大ピンチに。しかし知念哲矢と内田が体を張って食い止めた。前半の仙台はセットプレーからのチャンスをうかがう中、ピンチもあったが無失点。0-0で折り返した。

ハーフタイムでの選手交代はなし。仙台は後半立ち上がりに相手セットプレーでゴールを狙われたが、小畑を中心に守る。守備では粘りを見せたものの、攻撃ではなかなか相手陣内にボールを運んでもシュートができず苦労する時間が続いた。
68分、仙台は右サイドでFKを獲得。この流れから最後は中山仁斗がゴール前でのターンからシュートに持ちこんだが、GK田中颯のセーブに阻まれた。77分には連続でCKのチャンスを迎え、鎌田大夢の左CKに知念が頭を合わせたが、シュートは上に外れた。
86分には左サイドでパスを受けて名願が抜け出すが、ペナルティーエリアでの競り合いで倒されシュートまでいけず。苦しい展開が続いた。
仙台は89分にようやくこの日最初の選手交代。有田と松下が相良竜之介と横山颯太に代わった。膠着状態が続き、0-0で延長戦も視野に入ってきた90+3分。仙台は途中出場の渡大生にボールを運ばれると、その勢いのままミドルシュートを決められてしまった。直後にタイムアップ。仙台は0-1で敗れた。

急造の守備陣をはじめ全員で徳島の攻勢に耐えた仙台だったが、試合終了間際に守備の寄せが足りずに相手ストライカーの仕事を許してしまった。これで天皇杯は初戦敗退。森山佳郎監督は急造布陣での反省点を中心に試合を振り返ったうえで、「個人個人のプレーで持ち味は存分に発揮してくれたところはあったので、今後に主力を脅かしたり、途中出場で試合を勝利にからむ活躍をしたり、レギュラーを取ったりする選手もこの中から出てくると思うので、そういう意味では若い選手も、普段出られていない選手も生き生きのびのびとプレーしてくれたことは、クラブにとってはすごくポジティブだったかなと思います」と今後に向けた期待も口にした。

reported by 板垣晴朗

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