仙蹴塵記

明治安田生命J2第16節 熊本戦・第一報 相良竜之介のスーパーゴールでの1点を守り切り、1-0で今季初の連勝

ベガルタ仙台は明治安田生命J2第16節・熊本戦の先発メンバーを、前節・山形戦と同じ11人で構成。キム・テヒョンとホ・ヨンジュンがともにベンチに復帰したが、前節同様に車健人通訳に代わって堀孝史コーチがベンチ入りした。ゲームキャプテンは小出悠太。

立ち上がりに仙台はミスからカウンターを受けるなど、熊本に押される時間が続く。2分には相手CKからシュートに持ちこまれたが、これは枠外だった。8分には仙台が山田寛人の粘りでCKを獲得するも、ここではシュートできず。14分の右CKでは郷家友太がニアサイドで合わせたが、これは枠を外れた。その後、熊本ペースで試合が進む。19分に相手ハイボールの落下点での競り合いでこぼれ球を蹴りこまれたが、これは林彰洋へのファウルでノーゴールとなった。

25分、徐々に相手陣内でのプレーを増やした仙台は、左サイドでスルーパスを受けた山田が角度のないところからシュート。これはGK田代琉我に止められた。29分には真瀬拓海のクロスにスルーを挟んで山田がシュート。これは打ち上げてしまった。

その後は熊本の巧みなボール回しに仙台が手を焼く場面もあった一方、氣田亮真を中心にカウンターで対抗することも。だが前半は両チーム無得点で終わった。

ハーフタイムでの仙台の選手交代はなし。後半立ち上がりは仙台が相手陣内でボールを動かせるようになり、47分、左サイドでボールを持った相良竜之介が自ら切れ込み、やや遠目から思い切ってシュート。これが見事決まり、仙台が先制した。

1-0とした仙台は、追いかける熊本にボールを持たれる展開にされる。60分、仙台ベンチは氣田と郷家を中島元彦とフォギーニョに交代した。63分、左に抜けた山田が田代と一対一になり、ループシュートを狙ったが浮かせてしまった。

69分、相手ゴール正面遠目のFKでこぼれ球を拾い、中島がミドルシュート。これは枠を外れた。73分には仙台が、相良と内田裕斗に代えて秋山陽介とキム・テヒョンを送りこんだ。81分には山田からホ・ヨンジュンに交代した。

84分、仙台は相手FKから平川怜にゴールを狙われたが、これは林が片手でファインセーブ。ゴールを割らせなかった。逆に88分には仙台がCKからシュートに持ちこむも、これは田代の好セーブで弾かれた。

終盤は熊本がロングボール攻勢をかけてきたが、仙台は菅田真啓を中心にまずは跳ね返すかたちで反撃。相手陣内でのキープで時間を使い、1-0で逃げ切った。

伊藤彰監督は無失点で勝利し、今季初の連勝を達成したことについて、「こういう苦しいゲームをものにできたことはチームとしてもすごく成長の証」と、これまで1点差から追いつかれた試合が多かった反省を生かしたチームを称えた。次節は中3日でやってくる。この日の収穫と反省をすぐに生かし、さらに勝点3を積み重ねたいところだ。

reported by 板垣晴朗

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