仙蹴塵記

明治安田生命J2第6節 金沢戦・第一報 前半に3点を先行される異常事態。反撃は氣田亮真の2得点に留まり、ホームゲームは連敗

ベガルタ仙台は今季初の連勝を目指す明治安田生命J2第6節・金沢戦で、先発を前節から1人変更した。キム・テヒョンがU-24韓国代表に合流して欠場したため、内田裕斗が最終ラインに入り、空席となった左ウイングバックでは相良竜之介が先発した。ゲームキャプテンは小出悠太。

仙台は立ち上がりに相手のCKを防ぐと、4分に郷家友太、氣田亮真、真瀬拓海と繋ぐカウンター。しかし真瀬のクロスはGK白井裕人にキャッチされた。仙台は立ち上がりに自陣でセットプレーを与えることが多く、9分には相手FKからの攻撃を中島元彦がクリアミス。これを拾われ、元仙台の石原崇兆に蹴りこまれた。先制を許し、0-1とされる。

10分、仙台は相手陣内でこぼれ球を拾った中島が左足でシュート。これは右に外れた。さらに反撃に出たいところだったが、前がかりになった最終ラインの裏を狙われる。カウンターから18分にCKを取られると、18分に折り返しを林誠道に押しこまれて0-2とされた。さらに23分、松下佳貴の横パスを藤村慶太に奪われると、ループシュートで3失点目を許す。仙台は前半で0-3と、苦しい展開に陥った。

24分に仙台は左から抜け出た氣田がシュート。しかしGKの正面だった。28分にはCKの流れから中島のクロスに小出が合わせるも、シュートは打ち上げてしまった。35分に山田寛人がカットから持ちこんで左足のシュート。しかし左に外した。

39分、仙台は内田が倒されPKを獲得。氣田がこれを蹴りこみ、今季初得点。1点を返した。45分にはFKから菅田真啓がヘディングシュート。しかし左に外れた。仙台はホームで前半に3失点という失態により、1-3で試合を折り返すことになってしまった。

2点を追う仙台は、後半から相良と中島に代えて中山仁斗とエヴェルトンを投入した。4-4-2で攻勢をかけた50分、真瀬が粘って最後は中山がシュート。これはDFにブロックされた。54分にはCKの流れから真瀬がミドルシュート。これは白井に防がれ、こぼれ球も押しこめなかった。

62分、仙台は郷家から遠藤康に交代。79分に中山のポストプレーから遠藤がミドルシュートを狙ったが、これは枠を外れた。80分には松下からホ・ヨンジュンに交代した。82分、小出が右から上げたクロスに山田が合わせたが、これは白井の正面だった。86分には小出のカットから縦に繋ぎ、中山が反転からシュート。これは左に外れた。

90+4分、仙台は氣田が左サイドから切れ込んで鮮やかなシュートを決めた。だがあまりにも反撃は遅く、続くゴールを取る時間はなく2-3で敗戦。仙台は連勝を逃すどころか、早くもホーム2敗目となる屈辱的な結果に終わってしまった。伊藤彰監督は試合後に「前半の25分間の入りと、そこに持っていくための私のマネージメントがないところでこういうゲーム運びになってしまったことを申し訳なく思っています」と責任を背負った。

reported by 板垣晴朗

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ