明治安田生命J2第5節 群馬戦・第一報 郷家友太の加入後初得点にキム・テヒョンの今季初得点。今季初の複数得点で2-1の勝利
ベガルタ仙台は明治安田生命J2第5節・群馬戦で、前節から先発メンバーを5人変更。キム・テヒョンが出場停止から復帰したほか、松下佳貴と山田寛人が今季初めて先発入り。氣田亮真と中島元彦も先発した。ゲームキャプテンは小出悠太。
仙台の最初のシュートは6分。右サイドで細かく繋ぎ、最後はペナルティーエリアに入ってきた真瀬拓海がシュート。これは枠を外れた。ここ数試合に比べると仙台は高めのプレーエリアで攻撃をしかけるが、群馬が守備時には4-4-2から5-4-1に変わることでシュートにはなかなか持ちこめなかった。
仙台は辛抱強くボールを動かし、22分に内田のクロスを中島がバックヘッド。これはクロスバーを越えた。32分には右サイドの深い位置で真瀬らが繋ぎ、中島が遠目からシュート。これは枠外だった。しかし33分、再び右サイドのコンビネーションで、松下から一気に相手最終ラインの裏へパスが通る。ここでキープした山田のパスを郷家友太が丁寧に蹴りこんだ。郷家の仙台加入後初ゴールで、仙台が1-0とした。
仙台は38分に左サイドから崩して氣田がシュート。これはGK櫛引政敏に止められた。39分にはゴール前に送られたボールに山田が抜け出して反応したが、シュートは櫛引に弾かれた。仙台は風下での前半を1-0で終えた。
ハーフタイムでの選手交代はなし。48分、仙台はCKのチャンスを得ると、中島のキックにファーサイドの小出悠太が飛びこむ。だが惜しくも合わず、ボールはゴールラインを割った。52分、左サイドで氣田がFKを獲得。中島がここから直接ゴールを狙ったが、櫛引のパンチングで止められた。
仙台は54分、カウンターからクロスを上げられ、長倉幹樹のヘディングシュートを許したが、これは枠外だった。しかし57分、交代で入ったばかりの内田達也のシュートを林彰洋が弾ききれず、1-1とされた。
追いつかれた仙台は69分、郷家と氣田に代わり遠藤康と中山仁斗がピッチに入った。これで再び攻撃に勢いを得ると、73分にCKを獲得。遠藤のキックにキム・テヒョンがピタリと合わせてゴールした。キム・テヒョンの今季初ゴールで、仙台が2-1と再び勝ち越した。
75分、仙台はスルーパスに抜け出した山田が櫛引と一対一になったが、これは防がれた。84分には山田からフォギーニョに交代。89分には中島に代わって蜂須賀孝治が出場した。
90+1分に相手FKの二次攻撃から途中出場の川上エドオジョン智慧にシュートされたが、これはゴール右。90+2分には逆にカウンターから中山が左サイドよりシュート。だがこれは櫛引に弾かれた。
仙台は終盤の相手CKを防ぎ、2-1で勝利した。
伊藤彰監督は今季初の複数得点での勝利に「第4節でホームで負けた後にアウェイでしっかり勝ち切れたことは選手の成長です」と手応えをつかんだ。決勝点を取ったキム・テヒョンは、この試合直後にU-24韓国代表の活動のため移動。その前に会心のプレーをできたことで「距離が遠いにもかかわらず大勢の人が駆けつけてくれたので、すごく幸せに感じました」と喜んでいた。
reported by 板垣晴朗