仙蹴塵記

明治安田生命J2第1節 町田戦・第一報 互いに好機を作りながら、守備の粘りを発揮。スコアレスドローで勝点1を仙台に持ち帰る

2023シーズンの明治安田生命J2リーグ戦が始まった。町田GIONスタジアム東側のゴール裏は、ベガルタ仙台サポーターによって一面のベガルタゴールドに覆われた。仙台は開幕戦・町田戦の先発メンバーに今季加入選手6人を起用。小出悠太がキャプテンを務めた。

仙台の最初のシュートは7分。左サイドで相良竜之介が攻め上がり、ここからボールを受けたホ・ヨンジュンが相手との競り合いを制してミドルシュート。これは右に外れた。9分には氣田亮真が切れこみ、中山仁斗を挟んで相良がシュート。これは枠外だった。

20分には氣田が中盤から持ち上がってミドルシュートを狙ったが、これは外れた。26分にも氣田のドリブルで好機を作り、中島元彦がシュート。これは惜しくも相手にブロックされた。

29分、菅田真啓がエリキにボールを奪われてピンチになったが、相手シュートはクロスバーに当たり、二次攻撃は枠外。仙台は助かった。34分には仙台のチャンス。CKにホ・ヨンジュンが合わせたが、これは枠を外れた。40分に林が飛び出したところを相手に狙われたが、ここは菅田らがしっかりブロックした。一進一退の展開は0-0で45分を終えた。

ハーフタイムでの選手交代はなし。49分に仙台はホ・ヨンジュンがスルーパスを受け抜け出すが、これは相手GKポープ・ウィリアムに阻まれた。直後のCKからの決定機も、わずかにゴール左へ。50分には氣田のミドルシュート。これも枠外だった。

59分には中島がカットして鋭くスルーパス。これにホ・ヨンジュンが走りこんだが、ミートできず防がれた。

67分、仙台は2トップを交代。中山とホ・ヨンジュンに代わって遠藤康と山田寛人がピッチに入った。しかし70分にゴール近くで相手を倒し、ペナルティーエリアのすぐ手前でFKを与えてしまった。仙台にとってピンチも、これは相手キッカー下田北斗のキックが枠を外れて事なきを得た。

80分、仙台は相良と氣田を蜂須賀孝治と鎌田大夢に交代。直後の81分、平河悠に切れこまれピンチを迎えたが、守備陣のブロックなどでなんとかノーゴールに。87分には中島からオナイウ情滋に交代し、ゴールを狙いに出る。

88分、仙台はカウンターで右から左へ展開し、蜂須賀がシュート。これは防がれた。逆に90分には相手ロングスローからピンチになるが、シュートは外れた。90+5分に仙台は左サイドで蜂須賀がFKを獲得。しかしこれは相手GKに阻まれ、0-0で試合を終えた。

伊藤彰監督は無失点で勝点1を持ち帰れたことについては「キャンプで昨年の課題に取り組み、このゲームで(失点を)ゼロでおさえられたことはポジティブに捉えたい」と評価。一方で、無得点の攻撃について「始まったばかりで今がピークではない。恐れずにやっていかないと」と発展途上の状態からさらに組織作りを進めることを念頭に置き、次節のホーム開幕戦に向かう。

reported by 板垣晴朗

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