仙蹴塵記

明治安田生命J2第42節 秋田戦・第一報 局面での勝負で勝ち、決定機も創出。だがゴールが遠く0-0。J1参入プレーオフ進出ならず

J1参入プレーオフ進出のために勝利が必要なベガルタ仙台は、明治安田生命J2第42節・秋田戦で前節から先発メンバーを1人入れ換えた。出場停止明けのキム・テヒョンが先発に復帰。ゲームキャプテンは中山仁斗が務めた。

試合前から降り続く雨の影響もあってピッチコンディションは悪く、また秋田のプレースタイルもあって、ロングボールが立ち上がりから頻発する。仙台は序盤の相手放り込みを防ぐと、8分に右サイドから蜂須賀孝治と富樫敬真がチャンスメイク。これは相手GK田中雄大のセーブもあってゴールできなかった。13分には中島元彦が左サイドから思い切ってミドルシュート。これは惜しくも左に外れた。

20分に仙台は自陣左サイドでFKを与えたが、二次攻撃での茂平のシュートは枠外だった。26分に仙台は相手陣内でキム・テヒョンがロングスロー。富樫敬真がそこに突っこんだが、シュートには持ちこめなかった。35分には中島のFKからのこぼれ球をレアンドロ・デサバトがシュートしたが、これは相手の連続ブロックで止められた。
44分、仙台は中島の右CKに佐藤瑶大が合わせたが、これは惜しくも右に外れた。45+1分にもCKのチャンスを得たが、決められず。仙台は落ち着いて試合を進めたが、0-0で前半を終えた。

伊藤彰監督ハーフタイムコメント
・背後の対応。
・2ndボールのバトルに軽、目の前の相手に負けない。
・ボックスにボールを入れる。
・100%出し切って勝つぞ。

ハーフタイムでの選手交代はなし。仙台は後半立ち上がりにも相手の圧力を受けてなかなか前を向けない時間が続いたが、54分頃からサイドを突いて押し返す。55分にはCKのこぼれ球からフォギーニョがクロスを送ったが、これは惜しくも合わなかった。59分には中島が強烈なシュート。これは田中に弾かれた。

62分、仙台ベンチが動く。蜂須賀とフォギーニョに代えて、遠藤康とフェリペ・カルドーゾをピッチに送りこんだ。64分、早速仙台は遠藤のクロスに富樫が合わせたが、これは浮いてしまった。65分にはカルドーゾのキープから展開し、最後は中島がシュート。これは右に外れた。

仙台の攻勢は続く。66分、左に抜けた富樫が切り返してシュート。これは僅かに右へ外れた。70分には自陣からカルドーゾが独力で持ちこんでシュート。惜しくも左へ外れた。

74分には真瀬拓海のクロスから、中山と富樫が連続シュート。しかしこれも秋田の決死のブロックで止められた。76分にはキム・テヒョンと富樫に代わり、石原崇兆と皆川佑介が入った。

仙台の猛攻は続く。85分、クロスの折り返しで遠藤がループシュート。これは田中に弾かれた。直後のCKでは福森直也がシュート。これは左に外れた。仙台は最後まで猛攻をしかけ、ロングボール攻勢をかけたが、秋田の堅い守りをこじ開けることはできず。0-0で試合終了となった。

この結果仙台は勝点を1しか積み上げることができず、7位でシーズン終了。J1参入プレーオフ進出は果たせなかった。伊藤彰監督は試合後の会見でまず「最後に勝ちきれなかったことを申し訳なく思います」と謝罪。「2023シーズンに自動昇格をつかみ取っていくことが大事。しっかりとその準備をしていきたい」と、前を向いた。

reported by 板垣晴朗

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