仙蹴塵記

明治安田生命J2第40節 新潟戦・第一報 隙を突かれた後半の先制点から大量失点。0-3で3連敗

ベガルタ仙台は明治安田生命J2第39節・東京V戦から先発メンバーを4人変更。佐藤瑶大、キム・テヒョン、レアンドロ・デサバト、真瀬拓海が先発入りした。ゲームキャプテンは中山仁斗が務めた。

最初のシュートは仙台。新潟がじっくりボールを動かしてくる中でプレッシャーをかけ、3分に中島元彦のカットから、最後は氣田亮真がシュートした。これはGK小島亨介にキャッチされた。

次第に新潟がボールを保持する時間が長くなる。14分には自陣でボールを失ってピンチになるが、相手の決定的なシュートは佐藤瑶大がゴールライン手前で阻止した。20分過ぎから仙台が相手の縦パスをカットして逆襲する場面を作る。24分にはデサバトのカットから繋ぎ、最後は遠藤康がシュート。これは相手に当たってコースが変わり、小島にセーブされた。

このシュート以降は新潟にボールを持たれる苦しい時間が続いたが、佐藤や若狭大志、キム・テヒョンのDF陣が跳ね返す。45分には右サイドのペナルティーエリア寸前の位置でFKを与えてしまったが、相手のシュートはクロスバーを叩いて命拾いした。仙台は守勢を乗り切って、0-0でハーフタイムを迎えた。

伊藤彰監督ハーフタイムコメント
・奪ったボールに早く顔を出してあげよう。
・推進力を出そう。
・粘り強く戦うこと。
・勝って帰ろう。

ハーフタイムでの選手交代はなし。後半もボール保持能力に長ける新潟が仙台陣内でプレーする時間が長く、仙台が耐える展開は続く。54分、仙台ベンチは氣田に代えて富樫敬真を送りこんだ。56分、新潟の千葉和彦に意表を突くミドルシュートを打たれたが、これは小畑裕馬がセーブした。

耐えていた仙台だが、隙を突かれ失点を喫する。64分、右サイドでのスローインへの対応が遅れ、寄せが間に合わなかった伊藤涼太郎に決められてしまった。

失点直後に仙台はキム・テヒョンとデサバトを福森直也とフォギーニョに交代。69分に最終ラインの裏を取られたが、谷口海斗のシュートはクロスバーを叩いた。

74分、仙台は内田と若狭から石原崇兆と名倉巧に交代。76分にはフォギーニョのパスを受けた遠藤がシュートしたが、これは枠を外れた。これを機に押し返したいところだったが新潟の攻勢は続き、仙台は77分にゴール前のクリアボールをダイレクトで伊藤に蹴りこまれ、0-2と差を広げられてしまった。

守りに入った新潟に対し、83分、仙台はこぼれ球を拾ったフォギーニョが左サイドからシュート。これは枠外だった。90+1分には攻め上がった福森がミドルシュート。だがこれはゴール上へ外れた。逆にカウンターから90+4分に元仙台のアレクサンドレ・ゲデスのゴールを許し、0-3で大敗。新潟のJ1昇格を見送る結果となってしまった。

伊藤彰監督は守備で耐えるも3試合連続無得点に終わったことについて「もっと前で守備をしたかった。ボールを奪った瞬間の、自分たちの攻撃に移るところをもっと改善していかなければ」と反省した。他会場の結果もあり、仙台は8日の日程終了時点で暫定7位に落ちてしまった。残り2試合で、再びJ1参入プレーオフ決定戦進出圏内に戻らなければならない。

reported by 板垣晴朗

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