仙蹴塵記

【この瞬間から】明治安田生命J2第39節 東京V戦 76分

この競技の難しいところは、ボール支配率が高いからといって必ずしも得点できるわけではないということ。
勿論、ボールを持つ時間が長ければ長いほど、ボールを持つ位置が高ければ高いほど、決定機や得点の確率は高まる。チーム作りにおいてボール保持能力を高めようとする指導者が多いのはそのあらわれであり、現在のベガルタ仙台を指揮する伊藤彰監督も「上がるだけでなく、J1で戦うために必要なこと」として、複雑な動きのなかでボールを保持する、監督の言葉を借りれば「ボールを握る」ためのトレーニングを積んでいる。この長期的な努力は大切に進めてほしいし、成果が出てほしい。

ただし、明治安田生命J2第39節・東京V戦は、ボールを持たれていた前半の時間帯では仙台は粘り強く守れていたが、ボールを持てていた後半の時間帯に失点してしまった。特に痛かったのが試合を動かされた1失点目だ。その76分の場面を振り返る。

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