仙蹴塵記

【この瞬間から】明治安田生命J2第38節 岡山戦 40分

勝たなければいけなかった明治安田生命J2第38節・岡山戦でベガルタ仙台は大敗。今季のJ1自動昇格が不可能になったことも合わせてショッキングな黒星ではあったが、それでもリーグ戦の残り4試合で進歩を示すためにも、その先のためにも、この日を振り返ることは無駄ではない。J1参入プレーオフ決定戦で、また岡山と、さらに同じ会場で対戦する可能性もあるのだから。

0-3の3失点はいずれもミスからボールを奪われ、乱れた陣形にカウンターを受けて喫したもの。無得点に終わった攻撃面の課題は、シュートで完結できず途中で終わったことであり、それは失点にも直結する。攻撃のミスが守備にも伝播する。逆に、伊藤彰監督が試合後に振り返ったように「しっかりボールを握りながら攻撃をしたいところで、セカンドボールでのバトルに勝たなければならない」という、いい守備からいい攻撃への流れを作れなかったことも問題だ。現代フットボールでは攻守の局面の切り替えが早く、シームレスになりつつあるだけに、攻守を分けるよりも流れで捉えたいところ。今回について言えば、先に挙げた攻撃のミスから失点に繋げられた流れが重くのしかかった。

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